ワキガの悩みは深刻ですが、誤解や事実と異なることも少なくないようです。
彼氏がワキガでニオイがうつっちゃった！？。。
わきがは、そもそも人に感染するような病原菌ではありません。
監修医師も責任を持って解説します。
 | 【監修医師】 ＜銀座Mitaクリニック＞ 三田麻津子院長 ⇒ ＜美容皮膚科医・脱毛・フェムテックの専門家＞ 三田麻津子公式YouTubeチャンネルはこちら ※開設1カ月で総再生回数8万以上。 「月曜から夜ふかし」出演 |
■北里大学医学部医学科卒
■北里大学病院形成外科入局
■北里大学病院形成外科勤務 ■湘南鎌倉総合病院形成外科勤務 ■シロノクリニック勤務 ■マホロバクリニック勤務 ■オザキクリニック勤務 ■広尾プライム皮膚科勤務
【資格・所属学会】
■日本形成外科学会
■日本美容外科学会
■日本レーザー治療学会 ■日本坑加齢美容医学会 ■日本美容皮膚科学会 ■日本臨床皮膚外科学会 ■日本レーザー医学会
もちろん「ワキガが彼氏からうつった！？」なんてこともあり得ません。
その誤解と真実は何故なのか？
しっかりと解明しますよ！
また、ワキガの深刻な悩みを分析し、その治療と対策にも最新の解釈を紹介してまいります。
この記事を簡単に読む
ワキガは病気？それとも体質？
ワキガは病気なんでしょうか？それとも体質によるもの？
ワキガの対策を考えるに当たって、まずはそのメカニズムを知ることが重要です。
人間の汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があるのですが、ワキガの原因はこのアポクリン腺から出る汗です。
厳密には、アポクリン腺から出る粘り気のある汗に、菌が付着することによって臭いが発生しています。
逆に、エクリン腺から出る汗はさらさらしており、成分のほとんどが水で菌も付着しにくいです。
このアポクリン腺は脇、陰部、乳首、耳の中と後ろなどに集中しています。 多かれ少なかれ誰にでもアポクリン腺は存在するのですが、その数が人によって生まれつき異なります。 
ワキガは、生活習慣や病気の問題ではなく、遺伝的な体質の問題です。
日本人は比較的ワキガの人口が少ないですが、これは遺伝子が関係しています。
逆に、黒人はワキガでない人の方が少ないですし、白人も過半数はワキガ体質です。
ワキガは病気ではなく体質なのですが、そもそもどのくらいの臭いがあればワキガだという定義も存在せず、またどのくらいのアポクリン腺があればワキガだという定義もありません。
多かれ少なかれみんなワキガの臭い自体は持っていて、その臭いが特に強い人はワキガと言われています。
このワキガの臭いは、興奮したり汗をかいたときにより強くなりますが、気にすると余計に汗が出るので注意が必要です。 
ワキガ臭がうつるという誤解
ワキガ臭がうつるという誤解、その根拠を説明しましょう。
前述の通り、ワキガの原因はアポクリン腺から出る汗なので、他人にうつることはまずありません。
もちろん物理的に触れれば臭いが付着しますが、ワキガ体質自体が他人にうつることはまずないです。
汗腺を人にうつすことは移植でもしない限り不可能なので、その点は安心して良いでしょう。。
よくある勘違いとして、海外に行くとワキガになるということや、食事によってワキガになると思われる節があります。
まず海外に行くとワキガになると思われている理由は、外国人にワキガの遺伝子を持つ人が多いからでしょう。
ワキガは生まれつきの体質が原因だと知らなければ、他の人のワキガがうつるとの勘違いが発生します。
そうすると、ワキガ人口の多い海外に行くとワキガがうつるという発想になります。
次に食事に関してですが、これはもともとワキガ体質の人が、味のきつい香辛料を摂取し続けると、ワキガと香辛料の臭いが混ざることがあります。
もともとのワキガの臭いに香辛料の臭いが混ざると独特な臭いになるので、周囲の人も気づきます。
そして、国によっては多くの人がこの臭いを発しているので、
という勘違いが発生するのでしょう。
実際は、海外にワキガ体質の人が多く、また臭いの強い香辛料を好むので、ワキガと香辛料の臭いが混ざっているだけのことです。 
ワキガの治療と対策【最新のワキガ治療法とその効果】
ワキガの治療と対策を「最新のワキガ治療法とその効果」という観点から解説します。
ワキガ治療には様々なアプローチが存在しますが、ここ数年で特に注目されているのが、外科的手術、薬用品の使用、そして最新の※非侵襲的（非切開）治療法です。
従来のワキガ外科的手術では、過剰な汗腺を取り除くことで、根本的な治療を目指します。
一方、ボトックス注射は一時的に汗の分泌を抑制し、ニオイの発生を減少させる方法です。
さらに、ミラドライという最新の治療法では、マイクロ波を使用して汗腺を破壊し、長期的な効果が期待できます。
これらの治療法はそれぞれに利点とリスクがありますが、患者の状態や生活スタイルに応じて選択が可能です。
また、日常的なケアも重要で、適切なスキンケアや衣類の選択が、症状の管理に役立ちます。
日常でできるワキガの簡単ケア方法
日常でできるワキガの簡単ケア方法を紹介します。
まず、常に清潔を保つことが重要です。
毎日のシャワーで脇の下を丁寧に洗い、抗菌作用のある石鹸を使用すると良いでしょう。
また、制汗剤やデオドラントを利用することで、汗の量を減らし、ニオイを抑制できます。
さらに、食生活にも気を付け、刺激の強い食べ物やカフェインの多い飲み物を控えることで、体臭が軽減されることがあります。
これらの簡単な日常ケアを継続することで、ワキガの症状を抑えることが可能です。
軽いワキガの症状のあなたなら、是非取り入れてケアしてみてください。
生活習慣とワキガ【快適な生活のためのガイド】
ワキガの症状は、生活習慣に大きく影響されることがあります。
快適で健康的な生活を送るためには、日々の習慣を見直し、症状の管理に役立てることが重要です。
特にストレス管理や適度な運動は、ホルモンバランスの調整や体内のデトックスに効果的です。
もちろん、ワキガ対策にもつながります。
睡眠の質を高めることも、体全体の健康を促進し、体臭を軽減します。
そんな、ワキガから解放された快適な生活のためのガイドを少しだけ紹介しましょう。
汗をかきやすい人のワキガ対策
特に汗をかきやすい人の場合、ワキガ対策として重要なのは、
①適切な衣類の選択と②体温調節です。
通気性の良い天然素材の衣類を選び、過度な暖房や冷房の使用を避けることが推奨されます。
また、運動後にはすぐにシャワーを浴びるなど、汗を素早く洗い流すことも効果的なポイントです。
汗かきのあなたは、早速今日からでも実践してみてくださいね。
ニオイを抑えるテクニック【衣類と洗濯】
衣類の選び方と洗濯方法もワキガ対策には非常に重要です。
知ってましたか？
イヤなニオイの予防対策には、ニオイを閉じ込めやすい合成繊維よりも、コットンやリネンなどの天然繊維がおすすめなんです。
また、洗濯をする際には抗菌効果のある洗剤を使用し、天日干しをすることで紫外線が殺菌効果を発揮します。
美容とワキガ【脱毛やスキンケアの効果】
脱毛やスキンケアの効果も見逃せません。
美容面からのワキガ対策として、脱毛や適切なスキンケアが効果が期待できるからです。
毛が多いと汗と皮脂が絡み合い、ニオイの原因となります。
脱毛によってこれを軽減できます。
また、肌を清潔に保つことで、バクテリアの繁殖を防ぎニオイを抑えることも可能なので、是非心掛けて実践してみてください。
ワキガ治療の種類とそれぞれの特徴
実は、ワキガ治療と一言で言っても、様々な方法が存在します。
そして、それぞれに独自の特徴と効果があります。
治療法は大きく分けて
・薬物療法
・レーザー治療
・最新のミラドライ治療
などが含まれます。
これらの治療法を選択する際は、①あなたのワキガの重度や②個人の生活スタイル、③健康状態、そして④経済的な負担の考慮を踏まえる必要があります。
詳細に各治療法の特徴とそれに伴うリスク、また現在の日本国内での治療状況について解説します。
外科的手術とそのリスク
外科的手術は、根治を目指す最も確実なワキガ治療法の一つです。
この手術では、過剰な汗腺を直接取り除くことでワキガの原因から除去します。
ワキガの手術には、主に次のような手術方法があります
【剪除法】影響を受ける皮膚を切除する。
【吸引法】脂肪吸引と似た技術を用いて汗腺を吸引する。
【レーザー手術】レーザーで汗腺を焼き切る。
ミラドライ治療法
ミラドライ治療は非侵襲的（非切開）で、高周波エネルギーを使用してアポクリン汗腺を破壊します。
この治療は以下の特徴があります
【非侵襲的（非切開）】外科的な切開を伴わない。
【迅速な効果】治療後すぐに効果が現れる。
【持続性】多くの場合、1～2回の治療で長期的な効果が期待できる。
リスクは最小限ですが、治療後に一時的な腫れや赤み、感覚の鈍化が生じることがあります。
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ワキガ治療をクリニックで受けるメリット
クリニックでの専門的なワキガ治療を受けるメリットは、以下のように多岐にわたります。
| 専門家による診断と治療 | 症状の正確な評価と最適な治療プランの提供。 |
| 安全性 | 衛生的な環境と高い安全基準のもとで治療が行われる。 |
| アフターケア | 治療後のフォローアップや追加治療の相談が可能。 |
これにより、治療の効果を最大化し、不安や疑問を解消することができます。
日本でのワキガ治療の現状と選択肢
日本ではワキガ治療の認知度が高まり、多くのクリニックで様々な治療オプションが提供されています。
最新の治療法から従来の方法まで、以下のような選択肢があります。
▶外科的手術
▶ボトックス注射
▶ミラドライ
▶自然療法
：クリームや自然療法による対処。
ワキガで悩む患者のニーズに合わせて、これらの治療法から選ぶことができます。
今後は、ますます多様化する治療オプションが期待されています。
ワキガ臭を消す効果的グッズ
ワキガの臭いはそもそもフェロモンなので、相性の良い異性を惹きつける効果があると言われています。
そして、国によってはデート前にあえて汗をかいて、異性にアピールする文化を持つ国もあります。
また香水はワキガの臭いに混ぜる使い方が海外では一般的に行われています。
世界にはこういった事情がありますが、日本では一般的にワキガの臭いは好まれません。
日本にはワキガの人口が少ないので、多くの人が慣れていないことも大きな理由です。周囲への配慮としては、ワキガ臭を消す効果的なグッズを使用することをおすすめします。
今はインターネット通販でも専門的にワキガに有効なクリームが売られているので、そういったグッズを利用することで、ワキガの臭いを消臭できます。
その際の注意点は、きちんとしたワキガ用ではない市販のデオドラント商品はワキガの臭いを悪化させる可能性があることです。
デオドラントスプレーなどは、脇のにおいを抑えつつも良い香りを発するものが多いですが、ワキガの場合は臭いが強すぎて抑えられず、むしろワキガの臭いとデオドラントの臭いが混ざって強い悪臭になります。 
これだとせっかくの対策も逆効果になってしまうので、インターネットで口コミを見つつ、きちんとワキガに有効なクリームをインターネット通販で購入することをおすすめします。
ワキガ専用に開発された化学合成の無い天然由来成分各種と、厚生省で認可された有効成分を含む医薬部外品。
そんな商品を選びましょう。
私が８年～愛用しているワキ専デオドラントをこの記事の最後に紹介します。
ワキガと社会生活【対人関係との向き合い方】
ワキガは多くの場合、社会生活に影響を及ぼす可能性があります。
実は対人関係での課題や、日常生活での心理的なストレスは、ワキガを抱える人々にとって無視できない重要な問題なのです。
このセクションでは、職場や学校での適切な対策、恋愛におけるコミュニケーションの取り方、そして自己受容に向けたポジティブな心構えについて掘り下げていきます。
職場や学校でのワキガ対策
職場や学校などの公共の場では、場に準じた適切なワキガ対策が社会的な快適さを保つために重要です。
以下は実施可能な対策の一例です。
【衣服の選択】 通気性の良い素材を選び、必要に応じて途中で着替えること。
【個人の衛生】 定期的にシャワーを浴び、抗菌性のある石鹸やボディウォッシュを使用する。
【制汗剤やデオドラント】 効果的な制汗剤やデオドラントを選び、適切な使用を心がける。
【プライバシーの保護】 必要に応じて、ワキガについての説明を簡潔に保つことで、理解を求める。
これらのケア～措置は、ワキガで悩む人が自信を持って社会生活を送るための一助となります。
恋愛とワキガ【パートナーとのコミュニケーション】
恋愛関係おいては、ワキガを含む個人的な問題について、むしろオープンに話すことが信頼関係の構築に役立つでしょう。
以下のポイントが効果的です。
正直なコミュニケーション
自分の状況をパートナーに説明し、理解と支援を求める。
共感を促す
パートナーの感じる不快感を理解し、共に解決策を探る姿勢を見せる。
一緒に対策を講じる
デオドラントや治療法の選択、生活習慣の調整をパートナーと共に行う。
これらのアプローチは、ワキガを乗り越えて二人の関係を深めるための基盤を築きます。
ワキガと自己受容 【ポジティブな心構え】
ワキガで悩む日々は、しばしば自己受容の課題をもたらすかも知れません。
以下の方法でポジティブな自己像を育むサポートが可能です。
自己教育⇒ワキガの原因と治療法について学び、理解を深める。
サポートシステムの構築⇒家族や友人、サポートグループからの支援を求める。
小さな成功を祝う⇒日常の小さな成功や改善を認 識し、自己評価を高める。
プロフェッショナルな助言を求める⇒必要に応じてカウンセリングや心理的サポートを利用する。
このような取り組みによって、ワキガという状態を受け入れ、自己肯定感を高めることが可能になるでしょう。
是非チャレンジしてみてください。
まとめ
ワキガは彼氏や他人からうつることはありません。
その誤解と真実を解説しました。
ワキガへの対処法としては、臭いの発生メカニズムを適切に知り、適切な対策を取らなければなりません。
間違った対策を行うとかえって逆効果になりますし、その結果余計につらい思いをします(ﾉ△･｡)
日本人はワキガの人口が少ないですし、また臭いに敏感です。
ですのでワキガの人にとって日本の社会は住みづらいかもしれません。
大げさに思うかもしれませんが、臭いの問題は重要で、その人の印象にもろに影響を与えます。
身だしなみが整っていても、臭いが強いとその印象で記憶されますし、清潔感がないと思われる場合もあるでしょう。
本人がいくら気を遣って清潔にしていても、臭いは残ってしまうので仕方がないのですが、できる対策は行っておくと良いでしょう。
具体的にはワキガ専用のクリームの使用などです。
ワキガ対策を考慮して作られた製品は、
汗を止める効果 
臭い菌の発生を抑える効果
発生した臭い菌を消臭する効果
の3つの効果を持ちます。
市販のデオドラント商品にも同じような効果はありますが、ワキガ用のものとはその効果の威力が違います。
またワキガ用の商品は、ワキガの臭いと製品の臭いが混ざった際の臭いにも考慮しているので、逆に臭いがきつくなるという現象も起こりません。
もちろん製品ごとの用法用量を守る必要があり、臭いが完全に消えないからといって、付け過ぎることは辞めた方が良いです。
クリアネオを愛用して8年～。
もはやワキガ強の私の相棒と言ってよいかも。
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