ハイフは部分痩せに効果あり?施術の基礎知識と副作用を紹介
顔への施術で人気の高いハイフ(HIFU)は、リフトアップ効果があることが広く知られていますが、照射した箇所の脂肪を破壊できることから、顔以外にボディの部分痩せにも最適な施術です。
ダイエットをしても一部分だけ脂肪が落ちない、体重が増えると下半身が太りやすくなるなど、部分的に気になる箇所がある方も多いですよね。
この記事では、ハイフについて解説したあとに、ボディハイフの基礎知識、ハイフの副作用やリスクをご紹介します。
ハイフで部分痩せをしたい、施術の前に詳しいことが知りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ハイフとは?
ハイフ(HIFU)は、「High Intensity Focused Ultrasoud」を略したもので、日本語だと高密度焦点式超音波となります。
ターゲットに対して、高密度の超音波を集束させてエネルギーを照射し、お悩みを改善させていきます。
まずは、ハイフについて詳しくご紹介します。
筋膜層(SMAS層)に直接エネルギーを照射
肌は、外側から「表皮・真皮・皮下組織・筋膜(SMAS層)・筋肉」という構造になっています。肌のたるみは、筋膜がゆるむことで生じると考えられていますが、ハイフが登場するまでの機器は表皮や真皮、皮下組織までしか届かないことが課題でした。
そのため、たるみの根本的な原因である筋膜を引き締めるためには、皮膚を切開して直接筋膜に働きかける必要があったのです。
しかし、ハイフは筋膜層へのアプローチが可能となっていることから、それまでメスを使用しないと難しかったたるみへの治療を可能としました。
目的の層のみに超音波エネルギーを照射するため、周りの組織に影響を及ぼすことなく、肌の内側からたるみを引き締めます。
リフトアップ・小顔・美肌効果が期待できる
ハイフはリフトアップ効果が期待できるとお伝えしましたが、ハイフの効果はそれだけではありません。
筋膜層を引き締めることで、顔全体が引き締まり、シワやたるみを改善させて小顔効果も得られます。ほうれい線などの加齢が原因で現れるシワにも効果的なので、若々しい印象に。
また、ハイフのエネルギーを照射すると、皮膚内の線維芽細胞が活発化してコラーゲンを増生させ、ハリや弾力のある肌を維持できます。皮膚の弾力が増すことで毛穴の開きなどの肌悩みを改善させることも可能です。
ハイフで部分痩せするメカニズム
ハイフは超音波エネルギーを筋膜層まで届ける機器ですが、筋膜層の手前にある脂肪層にも効果を発揮します。
脂肪細胞にピンポイントで超音波エネルギーを照射すると、脂肪細胞を溶かせるので部分痩せに最適です。
脂肪細胞は、ダイエットをしても小さくなるだけで減ることはなく、小さくなった脂肪細胞がまた大きくなればリバウンドをしてしまいます。
しかし、ハイフは脂肪細胞自体をなくせるので、リバウンドの心配がないのもメリットです。
顔へのハイフに比べると、ボディへのハイフは高い出力で行われます。脂肪細胞の細胞膜に傷がつくと、細胞として機能しなくなり、そのまま老廃物として分解、消化されながら徐々に体外へと排出されていき、サイズダウンが叶います。
ボディハイフの基礎知識
ここからは、脂肪細胞を破壊して部分痩せを叶えるボディハイフの基礎知識をご紹介します。
どんな方におすすめ?
ボディハイフは、以下のような方におすすめです。
- 二の腕やお腹、太ももなど集中的に気になる部分がある方
- 脂肪だけではなくセルライトが気になる方
- リバウンドしない施術を望んでいる方
- 脂肪だけではなくたるみが気になる方
ボディハイフは、全身への施術も可能ですが、とくに気になる部分に集中して照射すると効果が表れやすいため、二の腕、お腹、太ももなどの部分痩せを望んでいる方におすすめです。
脂肪細胞を破壊することで、脂肪だけではなくセルライトの原因に対して根本的なアプローチが叶います。
前述したように、ハイフはリバウンドをしにくい施術です。脂肪細胞は一定の年齢を超えたら増えることはないとされているので、リバウンドを気にされる方には、サイズを小さくするだけではなく破壊するハイフの治療が向いています。
施術可能な部位
ハイフボディでは、以下の箇所への施術が可能です。
※クリニックによって異なるケースもあるため、詳しくは施術をするクリニックへお問い合わせください。
- 二の腕
- 腹部
- 太もも
- 背中
- 臀部
- ふくらはぎ など
ハイフボディは、ほぼすべての場所へ施術が可能です。カートリッジを付け替えることで患者さん個人の状態に合わせた施術ができるのが特徴。
脂肪が厚い箇所には専用のカートリッジを使用して施術します。
ボディへのハイフは痛い?
ハイフの施術について「痛い」という話を聞き不安を感じている方も多いです。
ハイフは超音波エネルギーを高出力で照射するため、熱さを感じたり、骨に近い場所だとエネルギーが骨に響いて痛かったりするケースがあります。
照射する深さや出力の強さ、皮膚の厚みによって痛みは異なるため、全く痛みを感じなかったという方もいれば、痛みを我慢して施術したという方も。
ボディは顔に比べれば脂肪が多く、痛みを感じにくいとされていますが、痩せている方は痛みを感じやすい傾向にあります。
出力の強さを変えれば施術中でも痛みを緩和できるため、痛みが不安な方は事前に医師へ相談しておくようにしましょう。
施術回数の目安
ハイフの効果は、施術後すぐに感じる方もいらっしゃいますが、一般的には1~2ヵ月経ってから実感できることが多く、その効果は半年~1年ほど持続します。
そのため、ハイフの効果を継続させたいという方は、半年に1回ほどの施術を繰り返し受けることをおすすめします。
また、1度の施術で希望する箇所すべての脂肪細胞を除去できないこともあるため、全体的にサイズダウンさせたい方や、脂肪の量によっては複数回施術が必要となることもあります。
ハイフボディの施術は、狙った皮下脂肪の脂肪組織を直接破壊していくので、表皮や他の組織に影響を及ぼさないのが特徴ですが、皮下脂肪の厚みが少ない方は、他の組織への影響を考えて施術が受けられないケースもあります。
施術後に気を付けることは?
ハイフボディは、施術直後から普段通りの生活ができます。ただし、血行の良くなる行為(激しい運動、飲酒、長時間の入浴など)は控え、敏感になっている肌に対して保湿をしっかり行う必要があります。
また、顔へのハイフ後は、紫外線の影響を受けやすいことから、日焼け止めを塗るなどのUV対策を徹底する必要がありますが、ボディへのハイフでも肌が露出している部分は同じように対策が必要です。
摩擦によるダメージを受けやすい状態でもあるので、入浴やタオルドライの際肌をこすりすぎないよう気を付けましょう。
ハイフによる副作用やリスク
ハイフは、効率的に脂肪細胞を除去できる施術ですが、副作用やリスクを事前に把握しておくことが必要です。
ここからは、ハイフによる副作用やリスクをご紹介します。
赤み・腫れ・むくみ
肌の奥深くに熱エネルギーを与えるハイフですが、稀に肌の表面にもダメージが及んでしまうケースがあります。
高出力で施術を行うと、赤み、腫れ、むくみが生じることもあるため、施術箇所を冷やして安静にしましょう。
軽い副作用であれば、メイクで隠すことも可能ですが、長引く場合はクリニックに相談することをおすすめします。
また、一時的に筋肉痛のような痛みが生じるケースもあります。
自然と回復していくことがほとんどですが、副作用は1週間ほどで治癒することが多いので、大事な予定を入れないようにするなどのスケジュール調整が必要です。
やけど
ハイフは、超音波エネルギーによる刺激を与えて、皮膚のさまざまな層にアプローチする施術です。基本的には狙った層だけにエネルギーを照射するため、表皮や周辺の組織を傷つけたり、やけどをしたりすることはありません。
しかし、脂肪に対して出力の設定が不十分だったり、照射角度や照射位置のミスが起こったりすると、照射した熱エネルギーの一部が皮膚に跳ね返ってやけどをしてしまいます。
ハイフは、機器を使用すれば誰でも簡単にできる施術のように考えている方もいらっしゃいますが、実際は医師や看護師の知識や技術力に大きく左右される施術です。
患者さんによって脂肪のつき方や量は異なるため、状況に応じて出力、照射角度、照射位置、照射深度を、適切に判断できる医師や看護師が施術を行うクリニックを選ぶ必要があります。
神経損傷
ハイフによるもっとも重大なリスクといわれているのが、神経損傷です。
そもそもハイフは医療行為となるため、医師か医師の指導を受けた看護師しか施術を行えないことになっています。
しかし、医療知識のないエステサロンで行われるハイフや、セルフハイフなどの患者さんが自ら行うハイフによって、神経損傷を起こしてしまうケースが報告されています。
神経損傷は、顔へのハイフで起こりやすく、顔の左右差や表情のこわばり、感覚麻痺などその症状はさまざまです。数年治療を行って治ることもあれば、完治期間が不明の相談事例もあるのです。
神経損傷によるリスクを避けるには、医療機関で施術を受ける必要があります。さらに、万が一トラブルが生じた場合も、医療機関であればすぐに対応可能なので安心です。
まとめ
ハイフは、顔だけではなくボディへの施術によって、脂肪細胞をなくしてリバウンドを気にせず部分痩せが叶う施術です。
なかなか痩せない箇所へ行う美容医療の一つとして、検討してみてください。
銀座Mitaクリニックでは、女性院長による患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術を行っています。
お悩みに合わせて最適の施術をご提案することはもちろん、施術後に気になることがあれば院長が直接対応させていただきます。
また、ハイフだけではなく、脂肪溶解注射による部分痩せ治療も行っております。
副作用やリスクに関するご説明もしっかりさせていただきますので、部分痩せを実現したい方は、ぜひ銀座Mitaクリニックまでお気軽にご相談ください。