陰唇整形の種類と手術前後の流れとは?メリットデメリットも紹介

陰唇整形

陰唇とは、女性の外部生殖器の一部です。膣と尿道を囲むようにある皮膚のヒダで、外側の大陰唇と内側の小陰唇があります。

陰唇を含む女性器、いわゆるデリケートゾーンの色や形などの見た目は個人差が大きいため、一般的な色や形を示す基準はありません。また、人と比べることもほとんどないことから、自分の体の一部であるにもかかわらず、あまりよく知らないという方も多いようです。

しかしその一方、大陰唇や小陰唇の黒ずみや皮膚のハリのなさをコンプレックスに感じ、陰唇整形を検討されている方もいらっしゃいます。

この記事では、陰唇整形の種類と手術前後の流れ、メリットデメリットをご紹介します。自身の陰唇の色や形が気になる方、陰唇整形を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

陰唇整形の種類と手術前後の流れ

陰唇整形

大陰唇や小陰唇の色や形などの見た目に関するお悩みは、美容クリニックで治療を受けることで解消できる可能性があります。

しかし、ひと口に陰唇整形といってもいくつかの種類があるため、どれを受ければよいのか知るためにも、それぞれどのような治療なのか理解しておきましょう。

ここでは、陰唇整形の種類と手術前後の流れについて解説していきます。

陰唇整形の種類

陰唇のサイズや色の違いは個性のひとつではありますが、下着からはみ出してしまったり擦れて痛みを感じたりするなど、生活する中で困ったことがある場合は、医師と相談して適切な処置を受けることが可能です。

一般的に、陰唇整形には以下のような種類があります。

【陰唇増大術】

年齢を重ねたことや妊娠・出産、急激な体重変化によって、陰唇がたるんだりシワが増えたりすると、見た目が損なわれてしまいます。

これまでふっくらとしていた陰唇がたるんでしまったのを目にした本人のショックも大きく、パートナーに見られたくないと思う方もいらっしゃるかもしれません。

陰唇増大術とは、大陰唇や小陰唇にヒアルロン酸や脂肪を注入してふっくらとした理想の陰唇を手に入れる施術です。

ほとんどの場合、小陰唇ではなく大陰唇に用いられる施術で、もともと体内に存在するヒアルロン酸や自身の脂肪を注入するため、リスクやダウンタイムも少なく気軽に受けることができます。

【陰唇縮小術】

陰唇縮小術は、陰唇整形の中でもっともポピュラーな施術です。

その名の通り、大陰唇や小陰唇の余分な部分をメスで切り取って縮小させるため、陰唇の見た目を大幅に改善できます。大陰唇と小陰唇の他に、副皮(大陰唇と小陰唇の間にある)というヒダ状の皮膚も手術で縮小することが可能です。

小陰唇は生まれつき大きい場合もありますが、出産後や年齢とともに肥大する場合もあります。一方、大陰唇は、出産や体重の急激な増減によって肥大するケースが多いようです。

また、大きさだけでなく左右差がある場合にバランスが整うように形成したり、クリトリスを覆っている包皮と呼ばれる皮膚も同時に切除・縫合したりするケースもあります。

どの場合もコンプレックスになりやすいので、気になる方は婦人科形成を扱っているクリニックへ相談することをおすすめします。

【恥丘の脂肪吸引】

恥丘とは、恥骨のカーブに沿って覆っている脂肪組織で、いわゆる「どて」と呼ばれる部分のことです。なだらかな丘のようになっており、仰向けに寝転がるとやや盛り上がっているのが特徴です。

スカートやパンツの上からでも恥丘のふくらみが目立つ場合や、温泉やプールなど人前に出るシーンで気になる場合は、脂肪を吸引することでスッキリさせることができます。

恥丘の脂肪は、自力で減らそうとしてもお腹や腕、脚などのように運動したりストレッチしたりできません。そのため、恥丘の脂肪を吸引して減らす必要があるのです。

【陰唇の黒ずみ除去】

陰唇のお悩みは、形に関するものだけではありません。本来であれば陰唇の色味には個人差があるため、悩む必要はないのですが、黒ずんでいることで人知れず悩んでいる方もいらっしゃいます。

陰唇の黒ずみの原因は、人それぞれ異なります。遺伝によるものの他に、お風呂で必要以上に洗いすぎたりトイレットペーパーで強く擦ったり、ショーツの締め付けがキツく摩擦を受けたりなど、生活習慣が原因となることも多いようです。

また、妊娠中や産後は女性ホルモンの分泌量が増えるため、メラニンが増えて黒ずみが目立ってしまうこともあります。

陰唇の黒ずみを除去する治療では、外用薬やピーリング、レーザー治療などが用いられます。特にレーザーは高い効果を得られますが、陰唇縮小術によって黒ずんだ部分を切除してしまう方法も有効です。

これまでご紹介した治療の他にも、膣形成術(Vaginoplasty)後に新しい膣と外陰部の外観を修復するために外科的処置を行う場合があります。

膣形成術は、トランスジェンダーの方の膣を形成するだけでなく、出産による膣の損傷や骨盤底疾患の合併症など、さまざまな問題を解決する治療です。

陰唇整形前後の流れ

以下は、陰唇整形を受ける際の一般的な流れです。

【1:カウンセリング】

陰唇についてのお悩みを専門医に伝え、診察を受けます。医師が状態を確認した上で、患者さんに最適な治療方法を提案してくれるので、疑問や不安な点があれば小さなことでも聞いてみましょう。

カウンセリング後、治療を受けるか決められない場合は、施術予約をせずに一旦帰宅するのがおすすめです。

治療を受けることを決めた場合は、手術日の予約をしてから帰宅します。この際、施術費用や当日の注意点などについても説明があるので、よく聞いてわからないことがあれば質問してみましょう。

【2:施術当日】

施術当日に来院したら、麻酔を施してから施術を行います。麻酔をすれば術中に痛みを感じることはないので、安心して施術を受けましょう。

施術方法は、どの陰唇整形を受けるかによって異なります。メスを使用する手術を受けるなど、痛みに対する不安が大きい場合は、部分麻酔だけでなく笑気麻酔や静脈麻酔を使用できるか事前に聞いておくことをおすすめします。

【3:アフターケア】

陰唇整形は、どれも入院する必要はありません。日帰りで施術を受けられるので、術後しばらく様子を見てから医師の判断で帰宅できます。

陰唇増大などメスを使用しない施術の場合は、ダウンタイムはほとんどありませんが、術後数時間は微量の出血が起こる可能性もあるため、患部の保護が必要です。

陰唇縮小術などメスを使用する施術の場合は、術後に腫れや痛みが生じることもあります。個人差はありますが、ほとんどの場合2週間程度で治っていくでしょう。

多くのクリニックで、術後1〜2週間後の検診が推奨されており、必要であれば抜糸も行われます。

陰唇整形後の注意点

陰唇整形後は、稀に傷口から細菌が入って感染症を引き起こすことがあります。施術を受けた部分が赤く腫れている、白い膿が出たなどの場合は、感染症の可能性があるので、施術を受けたクリニックへ早急に連絡しましょう。

なお、トイレットペーパーはできればウェットタイプを使用する、ウォシュレットなどで患部を清潔に保つ、切開を伴う手術を受けた場合はできれば仕事を2、3日休んで安静にするなど、患部に負担をかけないよう過ごすのが基本です。

性行為は施術後約1ヶ月より可能ですが、心配な方は医師の判断を仰ぐと安心です。飲酒や激しい運動についても、医師の指示に従うようにしましょう。

陰唇整形のメリットデメリット

陰唇整形

陰唇整形は、デリケートゾーンの見た目に関するお悩みを改善したい方や、理想の形、色にしたい方であれば治療可能です。

しかし、医師であったとしてもなかなか相談しにくいと感じる方も多く「おかしいと思っているのは自分だけではないか」と受診には至らないケースも。

ここでは、陰唇整形のメリットとデメリットを両方ともご紹介するので、受診するかお悩みの方はぜひ参考になさってください。

陰唇整形のメリット

恥ずかしさから、治療を受けたくても受けられない方も多い陰唇整形ですが、以下のように多くのメリットがあります。

  • 見た目のコンプレックスを解消できる
  • 擦れたり引っ張られたりすることによる痛みを軽減させる
  • デリケートゾーンの清潔を保ちやすくなる

陰唇整形は、心と身体の両面に対してメリットがあります。

陰唇縮小術では、陰唇の余分な皮膚を切除して形を整えられるため、下着で擦れたり性行為で感じる痛みを軽減したりする効果も期待できるでしょう。

また、陰唇が大きかったりシワになっていたりすると内部を洗いにくく、汚れやアカが溜まりやすくなりますが、陰唇を小さくすることで衛生面の問題も解消できます。

さらに、陰唇の形や色にコンプレックスを抱いている場合、それらを解消することで、前向きで積極的な気持ちになれることが最大のメリットだといえるでしょう。

陰唇整形のデメリット

心身ともにメリットが多い陰唇整形。他の部位の切開手術ほど大きなリスクがないことがほとんどですが、以下のようなデメリットがあります。

  • 2週間程度は患部の腫れや痛み・出血などのリスクがある
  • 感染症にかかる可能性もゼロではない
  • 術後の仕上がりが理想の状態と違ってしまうこともある

この他にも陰唇縮小の場合は、一度切除してしまった陰唇はもとには戻せないなどのデメリットがある点に注意が必要です。

施術の種類によっては、激しい運動や飲酒など血行が良くなる行為もしばらくは控えるよう指示される場合もあるので、大事な予定がある日に被らないよう気をつけましょう。

なお、陰唇整形の施術を受ける際は、美容クリニックの中でも形成外科を標榜しているクリニックを受診するのがおすすめです。

陰唇整形に関しては、美容クリニックの方が圧倒的に症例数や実績も豊富なので、満足のいく仕上がりになる可能性が高いでしょう。

まとめ

女性同士でもなかなか話す機会が少ない陰唇のお悩み。陰唇整形に興味がある方は、陰唇の形や色についてお悩みになっているはずです。

誰に相談したらよいかわからない、どんな施術が適しているのか知りたいという方は、ぜひ一度婦人科形成を扱っている美容クリニックでカウンセリングを受けてみてください。

銀座Mitaクリニック」は、お肌に関するお悩みの他に、女性特有のお悩みもご相談いただけるクリニックです。全ての診療を個室で行っているため、周囲の人に見られてしまうことに不安を感じている方も安心してご相談いただけます。

婦人科形成の経験も豊富な女性院長が親身になって対応いたします。陰唇整形を検討されている方は、ぜひ一度「銀座Mitaクリニック」へご相談ください。

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