美容皮膚科のピーリングはどんな効果がある?種類や併用がおすすめの施術も紹介

美容皮膚科 ピーリング

美容皮膚科で受けられる「ピーリング」という施術をご存知ですか?

ピーリングとは、薬剤やマシンなどを用いて皮膚表面の余分な角質を除去する施術です。肌のターンオーバーを促進し、肌トラブルを解消へと導きます。

美容施術としてもポピュラーなので、ピーリングという言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。しかし、どんな効果があるのか、どのように施術を行うのかについてはあまり詳しく知らないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、美容皮膚科で受けられるピーリングの効果や種類、セルフピーリングとの違いについてご紹介します。最後に、併用がおすすめの美容医療もご紹介しますので、ピーリングを検討されている方はぜひ最後まで読んでみてください。

美容皮膚科のピーリングにはどんな効果がある?

美容皮膚科 ピーリング

ピーリングとは「皮をむくこと」です。美容皮膚科では、言葉の通り、古い角質を剥離して肌のターンオーバーを促すよう、薬剤やマシンを用いて施術を行います。

美容皮膚科のピーリングでは、以下の肌悩みを改善する効果が期待できます。

  • シミ
  • くすみ
  • 小ジワ
  • ニキビ
  • 毛穴の黒ずみ など

ピーリングは、皮膚が傷ついた部分を自分の力で治す「創傷治癒(自然治癒)」の力を利用した皮膚再生術のひとつです。

人間の皮膚は、肌の表面から角質層、表皮層、真皮層の3つの層に分けられており、常に新しい細胞が産生されることで古い角質が排出されています。

しかし、外的ダメージや加齢などによってターンオーバーが乱れたり、古くなった角質が正常に排出されないことによって皮膚の水分量が減少したりすると、肌の弾力低下や肌荒れなどの肌トラブルが起きてしまいます。

美容皮膚科のピーリングは、肌の表面を人工的にはがして表皮細胞を刺激し、肌を再生しようとする作用を引き出すことで、肌トラブルを解消に導くのです。

美容皮膚科で受けられる「ピーリング」とは

これまで、美容皮膚科などの美容クリニックのピーリングというと、薬剤を用いて行う「ケミカルピーリング」が主流でした。しかし最近では、さまざまなピーリングが行われるようになり、選択肢も増えてきています。

自身の肌悩みを解消して美肌に近づくためには、それぞれの施術が得意とすることを知り、最適な施術を受けることが大切なのです。

ここでは、美容皮膚科で受けられる主なピーリングの特徴について詳しくご紹介します。

【ケミカルピーリング】

美容皮膚科 ピーリング

美容皮膚科で受けられるピーリングの中では「ケミカルピーリング」という、さまざまな種類の酸を使った施術がもっともポピュラーです。

ケミカルピーリングでは、肌に酸性の薬剤を塗布して余分な角質を溶かします。毛穴に詰まってしまった角栓や、皮膚の表面に溜まった角質が剥がれ落ちやすくなり、新しい皮膚の再生が活性化されるのです。

ケミカルピーリングは、特に以下のような症状を改善する効果が期待できます。

  • ニキビ
  • 毛穴のザラつきや黒ずみ
  • シミ
  • くすみ

ケミカルピーリングで使用されるのは、主にグリコール酸やサリチル酸、アミノ酸、クロロ酢酸乳酸などの薬剤です。これらをひとつもしくは複数組み合わせて施術を行います。

クリニックによって取り扱っている薬剤が異なり、患者さんによって適した薬剤や施術法も違ってきます。副作用やリスクを最小限に抑えたケミカルピーリングを行うためにも、医師による正しい診察が必要不可欠なのです。

また、美容皮膚科のケミカルピーリングは、手頃な費用で施術を受けられることもメリットですが、1回の施術で美肌が手に入るわけではありません。症状によって適切な施術回数や期間も異なることも理解しておきましょう。

【マシンを用いたピーリング】

美容皮膚科 ピーリング

ピーリングでは、専用のマシンを用いて施術を行うこともあります。

例えば、水流の力で毛穴の汚れを洗い流す「ハイドラフェイシャル」や、レーザーで角質をはがす「レーザーピーリング」などがあります。

以下は、マシンを用いたピーリングで効果が期待できる症状です。

  • 毛穴の黒ずみ
  • 毛穴の開き
  • 肌のザラつき
  • ニキビ
  • 肌のハリ感
  • 保湿

マシンを用いたピーリングのメリットは、薬剤によるアレルギーや刺激の心配がほとんどないことや、乾燥した肌に潤いを与える効果も期待できることです。

従来のピーリングでは、施術後に肌が乾燥したり肌荒れしたりすることもありましたが、ハイドラフェイシャルではそれらのリスクが大幅に軽減されています。また、汚れを除去するだけでなく美容成分を同時に肌へ導入できるので、美肌を目指しやすいのも魅力です。

レーザーピーリングでは、レーザーの熱反応によって角質や毛穴の汚れを除去する効果が期待できる上、熱によって肌のコラーゲンやエラスチンが活性化することで、肌のハリ感がアップする効果も期待できます。

【浸透型ピーリング】

美容皮膚科 ピーリング

浸透型ピーリングは、従来の剥離型ピーリングに対して剥離による効果ではなく、薬剤を肌に浸透させることで、コラーゲンなどの増生によるアンチエイジング効果が期待できる施術です。

浸透型ピーリングは、以下のような症状への効果が期待できます。

  • 肌のハリ感
  • たるみ
  • 小ジワ
  • 毛穴の開き

代表的な浸透型ピーリングには「マッサージピール」や「リバースピール」「ミラノリピール」などがあります。

マッサージピールは「PRX-T33」という薬剤をマッサージしながら塗ることで、成分を肌の真皮層へ浸透させてコラーゲンを増生させる施術です。赤みや皮むけなどの副作用を抑えつつ、ハリや弾力、小ジワを改善したり、毛穴を縮小させたりする効果が期待できます。

リバースピールは、PRX-T33を肝斑や色素沈着に使用できるよう改良した薬剤を用いて行うピーリングです。3つの薬剤を使用して、メラニンの生成を抑制したり、表皮の不要な角質を除去したりします。

ミラノリピールは、マッサージピールと主成分をやや高い濃度で配合している他、5種類の酸を配合することで高いピーリング効果が期待できる施術です。

このように、美容皮膚科ではさまざまな種類のピーリングを行っていますが、クリニックによって取り扱っている施術は異なるため、ホームページなどをチェックしてみることをおすすめします。

セルフピーリングとはどう違う?

美容皮膚科 ピーリング

近年、自宅でもケミカルピーリングができる商品なども販売されており、市販のピーリング剤を用いてセルフケアでピーリングを行う方もいらっしゃいますが、市販のものを使用するよりも美容皮膚科で施術を受けるのがおすすめです。

なぜなら、クリニックとセルフで行うピーリングでは、使用する薬剤の濃度が異なるからです。

例えば、グリコール酸の場合市販されているピーリング化粧品に含まれる有効成分の濃度は、2.5〜7.5%であるのに対し、美容皮膚科では20〜30%となっています。

市販されているものは非常に安全性が重視されており、デメリットも少ないですが、セルフピーリングはあくまでもスキンケアが目的であるため、ニキビやシミなどを改善する効果が得られる可能性は少ないでしょう。

また、肌の状態によっては市販のピーリング剤で副作用が出る場合もあります。皮膚に炎症がある方や、体調が優れない方は注意して使用しなければいけません。

メラニンの排出を促すような成分も市販のピーリング剤には含まれておらず、既存のシミへの効果も期待できないので、安全性や効果の両面から見ても、ピーリングは美容皮膚科などの医療機関で受けた方がよいといえるでしょう。

ピーリングとの併用がおすすめの美容医療

美容皮膚科 ピーリング

ここからは、ピーリングとの併用がおすすめの美容医療を4つご紹介します。

ピーリングは、美容皮膚科などで受けられる他の美容施術と組み合わせることで、相乗効果が期待できるので、ぜひ参考になさってください。

イオン導入

ピーリングとの組み合わせられる施術としてもっともポピュラーなのが「イオン導入」です。

イオン導入とは、機器で微弱な電流を流してビタミンCやトラネキサム酸などの美容成分を肌の真皮層へ導入する施術です。ピーリングによって古い角質を除去した後にイオン導入を行うことで、美肌成分が肌の深部まで浸透しやすくなるため、相乗効果が期待できます。

レーザー治療

ケミカルピーリングは、レーザートーニングなどのレーザー治療と併用することで、肝斑などのシミを改善する効果が期待できます。

レーザートーニングとは、低出力のレーザーを広範囲に短いスパンで照射することで、深いシミにもアプローチできる施術です。

ピーリングによって古い角質や毛穴の汚れなどを取り除くと、肌に余分なものがなくなるため、レーザーが届きやすくなる上、ターンオーバーが促進されて肌の奥からメラニンが排出されやすくなります。

LED

LED治療とは、高輝度LEDを照射することで、皮膚の深部にまで光エネルギーを届けてさまざまな肌トラブルを解消する光治療です。照射中の痛みもないので、気軽に施術を受けられます。

ケミカルピーリングを受けてからLEDを用いることで、ピーリングによる痛みやひりつきを抑えたり、肌の細胞を活性化させる効果を高めたりすることが可能です。

まとめ

クリニックによって取り扱っている施術は異なりますが、美容皮膚科では主にケミカルピーリングとマシンを用いたピーリング、浸透型ピーリングの3種類のピーリングを受けることができます。

ケミカルピーリングは肌のざらつきやニキビ、マシンを用いたピーリングは毛穴の汚れや開き、浸透型ピーリングはアンチエイジングなど、それぞれ得意とする症状が異なる点に注意が必要です。

また、ピーリングは他の美容医療と組み合わせることで、相乗効果も期待できます。美容医療初心者の方はもちろん、さらなる美肌を目指す美容マニアの方も、ぜひピーリングを受ける際の参考になさってください。

銀座Mitaクリニックでは、患者様お一人おひとりに最適な、オーダーメイドの施術を行う美容皮膚科クリニックです。ドクターとスタッフは全員女性なので、医学的な面からだけでなく、同じ女性として多角的にお悩みをお聞きすることができます。

ピーリングについても、患者様の症状に合わせた最適な施術を受けていただけますので、ぜひお気軽に銀座Mitaクリニックまでご相談ください。

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