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9割が違法!4割が偽造品!通販でプロペシアを買ってはいけない5つの理由

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プロペシアをはじめ、バイアグラなど海外の医薬品が安価で販売されている個人輸入代行業者の通販サイトを見て、購入を検討している人もいるかと思います。しかし、ちょっと待って下さい。あなたが購入しようとしているのは医薬品です。しかも、日本で承認されていない薬です。

そして、医薬品の個人輸入代行業者の9割は違法であり、送られてくる医薬品の4割は偽造品です。安さにひかれて購入して後々取り返しのつかないことにならないよう慎重な判断が必要です。

健康被害が出るなどの危険性はないか?本当に効果はあるのか?運営している会社は信頼できる会社なのか?など、個人輸入代行業者で販売しているプロペシアについて詳しく解説します。

プロペシアは医師の処方箋が必要な薬です

プロペシア

プロペシアは薄毛で悩む人にとって救世主となる素晴らしい薬です。しかし、高い需要があるにも関わらず、薬局やドラッグストアで購入することはできません。

プロペシアがドラッグストアで買えない理由

プロペシアが薬局やドラッグストアで購入できない理由、それは処方箋医薬品に指定されているためです。プロペシアに限らず、ドラッグストアは処方箋医薬品を販売することはできません。

処方箋医薬品とは

処方箋とは、医薬品の服用量や扱い方が記されている文書です、医者が処方箋を書いて、薬剤師がそれを参考に調剤します。処方箋医薬品とは、医者の処方箋が無ければ、入手できない医薬品の総称です。

プロペシアはどこで手に入る?

プロペシアはAGA治療を専門に行っているクリニック、またはAGA外来を行っている病院で処方を受けることができます。原則としてそれ以外で入手する方法はありません。

楽天?amazon?薬の通販はどこで買える?

通販サイトロゴマーク

しかし、ネット通販でプロペシアを購入している人がいるのも事実です。ネット通販と言えばAmazon、楽天市場などが有名ですが、そういった通販サイトでは検索をしてもヒットしません。

処方箋医薬品の通信販売は違法

処方箋医薬品は医者の処方箋がなければ提供することはできません。医者の処方箋は患者が診断を受けることで、初めて書かれます。通販サービスにはその工程が存在しないのです。

販売しか請け負っていない通販サービスが処方箋医療品を扱ったらそれは違法です。

処方箋なしで買えると謳っている通販サイトについて

処方箋医薬品を処方箋なしで購入できると宣伝している通販サイトがあります。しかし、厳密には通販ではなく、医薬品の個人輸入を代行するというサービスです。

あたかも通販サイトのようなサイトの作りになっており勘違いしている人が多いです。それらのサイトはインターネットの普及によって急激に似たようなサイトが発生しています。

薬の個人輸入とは

海外で購入したものを国内に持ち込む行為は個人輸入と呼ばれています。海外の通販サービスの利用も個人輸入の範疇に含まれるようになったので、広義的な意味を持つようになっているのです。

海外のプロペシアの個人輸入は合法

海外製のプロペシアを処方箋なしで購入することは違法です。ですが、海外で販売されているプロペシアを購入して国内へ持ち込むことは合法とされています。また、海外の通販サービスで発送先を日本の住所にすることも合法です。

厚生労働省のWebサイトによると、「外国で受けた薬物治療を継続する必要がある場合や、海外からの旅行者が常備薬として携行する場合などへの配慮」により、一部を除いた医薬品の個人輸入は合法とされているのです。

ただし、自分自身で使用する場合に限られており、個人輸入した製品を他の人に販売したり、譲渡する行為は認められません。

国内では承認されていないため全て自己責任

海外のプロペシアの価格は日本の相場を下回っています。しかし、国内で承認されていない海外の販売品を個人輸入する行為は、例えそれによって健康被害が起きたとしても自己責任です。

どんな薬かも不明なケースがあり、医師や薬剤師といった専門家でも対処が難しいと言えるでしょう。

個人輸入業者は違法ではないのか?

違法

医薬品の個人輸入は合法であると伝えましたが、それはあくまでも、自分自身で使用する場合に限られており、個人輸入した製品を他の人に販売したり、譲渡する行為は認められません。

そうなると、販売している個人輸入代行業者は違法なのでは?と思われるかもしれませんが、あくまでも「個人輸入の手続きを代行」する業者であり、それ自体は違法ではありません。

ただし、購入したあなたが他人に販売する行為は認められていませんので注意してください。

実際には9割以上が違法業者

個人輸入代行自体は違法ではないと伝えました。しかし、実際には9割以上の個人輸入代行業が医薬品医療機器法(旧薬事法)違反を行っている違法業者です。

個人輸入代行業者による無承認医薬品の広告は薬事法上違法行為とされています。ここでいう広告とは以下を指すようです。

(1)顧客を誘引する(顧客の購入意欲を昂進させる)意図が明確であること
(2)特定医薬品等の商品名が明らかにされていること
(3)一般人が認知できる状態にあること

出典:厚生労働省

実際に個人輸入代行業者のサイトを見てみると、上記に抵触しているサイトばかりです。取り締まり等はどうなっているのでしょうか?

2014年以降で約2,500件のサイトを閉鎖

日本では、ネット監視の専門会社に委託をし、違法サイトの監視・調査を行っています。医薬品の個人輸入代行を行っている業者約1,500社を調査した結果、約9割が違法行為を行っていたということです。

違法行為のあったサイトはサイトドメイン(URL)の登録会社にサイトの閉鎖を要請し、2014年度以降の約3年間で約2,500サイトが閉鎖されています。

しかし、全てのドメイン登録会社がサイト閉鎖の要請には応じてくれず、違法業者はそういった登録会社に避難をして現在も違法行為を継続しているのが現状のようです。

個人輸入代行業者を利用してはいけない5つの理由

ストップ

個人輸入代行業者でプロペシアをはじめとした医薬品を購入してはいけない5つの理由です。

送付される医薬品の約4割が偽造品!死亡するケースもあり

個人輸入代行業者での医薬品購入について、厚生労働省は「安易に利用しないように」と注意喚起しています。

その最大の理由は、個人輸入代行業者から送られてくる医薬品の約4割が偽造品であり、その偽造医薬品を服用して死亡したケースも発生しているからです。

日本国内でED治療薬を製造・販売している製薬会社4社は、個人輸入代行業者のWebサイトから購入した医薬品を鑑定調査したところ、約4割が偽造品であったという驚愕の結果が発表されました。

日本およびタイの調査会社に依頼して発注、入手したED治療薬を鑑定した結果、国内外の合計で 約4割(40.0%、28/70)が偽造品であることが判明しました。国内発注分で約4割(35.6%、16/45)、タイでの発注分では約5割(48.0%、12/25)が偽造品でした。

出典:http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2016/2016_11_24_02.html

偽造品は品質管理も行われていない非常に不衛生な工場でいい加減に製造されています。その分コストはかかりませんので、個人輸入代行業者はぼろ儲けしています。一方、得体のしれない偽造医薬品を飲み、死亡しているケースもあるのです。

以下の画像は医薬品の偽造を行い摘発された中国にある工場の画像です。こんな不衛生な場所で安全管理をなされないまま製造されたものを飲み、体に異常が起きないわけがありません。

偽造工場
偽造工場

画像出典元:http://www.no-fake-drug.com/contents.html

副作用が起きた時、医師や薬剤師など専門家でも対処が困難

個人輸入業者の医薬品によって、身体が危険に陥った場合、病院へ駆け込むことになります。ですが、原因となった医薬品の成分が不確かなので、医師や薬剤師は適切な対処ができません。

少なくとも対処の目途が立つまでには、多くの時間が必要になります。

スキミングによるクレジットカードの悪用、個人情報流出のリスクが高い

個人輸入代行業者のWebサイトで商品を購入する際、決済方法はクレジットカードになります。しかし、個人輸入代行業者のほとんどは実態の知れない海外法人が運営を行っています。そのような会社にクレジットカードの情報や個人情報を送るというのはとても危険な行為です。

実際におかしなDMが届くようになったというケースや、クレジットカードの不正利用に繋がったというケースも疑われます。

反社会的勢力やテロ組織の資金源となる可能性がある

前述したとおり、個人輸入代行業者の約9割は違法行為を行っている業者です。そういった業者での購入は、反社会的勢力やテロ組織への資金提供に繋がる可能性があります。

偽造品のため全く効果がない可能性がある

プロペシアのジェネリックだと思いこんで長い間服用したとしても、偽造品であれば当然ながら効果はありません。何度も購入して結果的に時間とお金を無駄にする可能性は十分にあります。

どのくらい違う?クリニックvs通販の費用比較

個人輸入代行業者でプロペシアを購入する人のニーズは「リスクがあることはわかっているが、安く薄毛を治したい」ということです。

では、実際にAGA治療の専門クリニックと比較してどのくらいの差があるのでしょうか?その金額は多大なリスクを冒すほどの価値があるのでしょうか?

安いと言っても1ヵ月分で500円程度

以下は、AGA治療専門クリニック大手のAGAスキンクリニックと、個人輸入代行業者大手3社とのプロペシアの価格(1ヶ月分)を比較したものです。

AGAスキンクリニック O社 I社 L社
¥6,480 ¥5,600 ¥5,980 ¥5,600

※費用は全て税込です
※AGAスキンクリニックの費用は国内承認を受けたジェネリック医薬品

比較してみると、個人輸入代行業者のほうがたったの¥500~¥1,000程度安いだけです。

しかも、たったこれだけの価格差でありながら、個人輸入代行業者で販売しているプロペシアには「全く効果のない偽造品」、「死亡をはじめとした健康リスク」といった様々なリスクがあるのです。

安く薄毛治療を受けるテクニック

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個人輸入代行業者での医薬品の購入は、そこまでお得な訳ではなくリスクだけが甚大ということはわかっていただけたと思います。しかし、それでも「やっぱり安く治療したい」というのは本音だと思います。

そんな方のために、実際に筆者も活用している薄毛治療を安く行うテクニックを紹介します。

AGA外来の病院ではなく専門クリニックで治療を受ける

AGA治療専門のクリニックのメリットとして、医師がAGAの専門家である点や高い発毛率といったことがありますが、費用的なメリットもあります。

AGA外来の病院では、月に1度薬を処方してもらう度に診察費用がかかるのに対し、専門クリニックは診察費用が薬代に含まれています。

薬はジェネリックを指定する

プロぺシアには、ファイザーやサワイなど、同じ成分・同じ効果のジェネリック医薬品が多数あり、多くのクリニックや病院で処方しています。

1ヶ月で1,000円程度の違いがありますので、ジェネリック医薬品を希望するようにしましょう。

健康診断の血液検査結果を持参する

AGA治療の専門クリニックでは、治療薬により体調に異常が起きていないか血液検査を行っています。

血液検査は有料ですが、健康診断の血液検査結果を持参することで検査が免除され、費用が説明できる場合があります。持参する内容によっては検査が必要な場合もありますので、詳しくは治療を受けるクリニックに確認してください。

まとめ

  • プロペシアは医師の処方箋が必要な薬であり、薬局やドラッグストアでは購入できない
  • 処方箋医薬品は医者の処方箋がなければ提供出来ないため、通販では購入できない
  • 個人輸入代行業の約9割は薬事法に違反した違法業者
  • 2014年以降の約3年間で、約2,500件の個人輸入代行業者の違法サイトが閉鎖されている
  • 個人輸入代行業者から送られてくる医薬品の約4割が偽造品であり、死亡するケースもある
  • 個人輸入代行業者での購入は自己責任であり、副作用等で健康を損ねた場合、医師や薬剤師など専門家でも対処が困難である
  • 個人輸入代行業者のほとんどが実態の知れない海外法人であり、スキミングによるクレジットカードの悪用、個人情報流出のリスクが高い
  • 個人輸入代行業者を利用することは、反社会的勢力やテロ組織の資金源となる可能性がある
  • 個人輸入代行業者から送られてくる医薬品は偽造品の可能性があり、全く効果がない可能性がある
  • 個人輸入代行業者は安いと言っても1ヶ月分で500円程度しか安くはない
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石水 朋哉

「AGA情報局」編集長。AGA治療に関するお役立ち情報をお届けします。

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