プロペシアが通販や薬局で購入出来ない理由と個人輸入のリスク
AGAを治療するうえで必須の薬であるプロペシアですが、どこで購入できるの?ドラッグストアや通販でも購入できるの?と疑問を持っている人もいると思います。
また、すでに服用している人の中にも、
- 毎月通院して薬をもらうのが面倒
- 保険が効かないから高い・・・通販で安く買えない?
など、考えている人もいると思います。
結論から言えば、プロペシアはドラッグストアや通販では購入することが出来ません。
ここでは、プロペシアがドラッグストアや通販で購入できない理由について説明するとともに、薬の個人輸入の危険性についても説明します。
プロペシアは医薬品です。安全に服用するためにも、正し購入方法を理解しておきましょう。
薬局(ドラッグストア)や通販では購入できない
冒頭でも説明したとおり、プロペシアは薬局(ドラッグストア)や通販では購入できません。
プロペシアは処方箋医薬品
プロペシアが薬局や通販で購入出来ないのは薬事法で決まっているからです。
まず、薬には以下の二種類のタイプがあります。
- 医者による処方箋がなくても購入できる薬
- 処方箋が不可欠な薬
前者は薬局店や通販で取り扱うことができます。しかし、後者は免許を持つ医者に処方してもらわなければならないのです。理由は、身体に与える作用が大きく、扱いを間違えると思わぬ影響を受けてしまうからです。
それらの医薬品は処方箋医薬品と呼ばれています。そして、プロペシアは処方箋医薬品に該当するのです。だから、プロペシアを入手するには、病院やクリニックで処方して貰う必要があります。
ミノキシジル外用薬は購入できる
プロペシアはドラッグストアや通販で購入できませんが、ミノキシジルの外用薬であれば購入できます。ミノキシジルは発毛薬です。プロペシアはAGAの進行を遅延する効果がありますが、発毛効果は期待できません。一方でミノキシジルには発毛効果が確認されています。
ミノキシジル外用薬として日本国内で販売されている商品には以下の2つがあります。
- 【スカルプD】メディカルミノキ5(アンファー)
- リアップX5プラス(大正製薬)
どちらもミノキシジルを5%含有しており、同様の発毛効果が期待できます。メディカルミノキ5とリアップの違いについて詳しくは以下のリンク先をご覧ください。
同じミノキシジルでも内服するタブレットタイプはドラッグストアや通販で購入できません。現時点では国内で承認されているミノキシジルタブレットは存在しないため、AGA治療の専門クリニックにて医師に処方してもらう以外に購入する方法はありません。
外用薬は気軽に購入できるメリットがありますが、発毛効果はタブレットタイプの方が高いため、しっかりと発毛をしたいのであればミノキシジルタブレットを処方しているクリニックで治療を受けることをおすすめします。
海外で購入した医薬品の個人輸入について
薬事法によりプロペシアを薬局や通販で購入できません。しかし、薬事法が適用されるのは日本国内だけです。薬の規則が緩い国ではプロペシアを薬局で購入することが出来ます。そして、海外で購入した薬を国内へ個人輸入することが出来ます。
薬の個人輸入とは
海外で購入した薬の中には、国内へ持ち込めるものもあります。プロペシアも個人輸入が可能な薬の一つです。よって、プロペシアを販売している国へ行き日本に持ち帰る、という入手手段があります。
ただし、薬の個人輸入をするには、厚生労働省の地方支分部局、通称、地方厚生局の許可が必要です。許可を貰うには、地方厚生局に必要書類を提出し、個人利用であることを説明しなければなりません。
あくまで、個人輸入で購入した薬は自分で使うことが基本原則となります。
個人輸入可能な薬について
地方厚生局の許可を貰えれば処方箋無しで利用できます。しかし、個人輸入の許可を貰えるのは全ての医薬品ではありません。最低限の安全が確保されているものでなければ個人輸入が許可されないのです。
例えばサプリメントは食品の区分ですが、海外のものは医薬品に該当することがあります。理由は、サプリメントに医薬品の成分が含まれているケースがあるからです。その場合、サプリメントであっても個人輸入が許されない可能性が生じます。また、医療用に認められている麻薬や向精神薬は個人輸入が不可能です。
以上の様に、個人輸入可能な薬は、ある程度の安全が確保されていることが前提になります。プロペシアが個人輸入できるのは、安全基準から逸脱していないからです。
個人輸入できる量
海外で販売されている医薬品は輸入の手順が省かれるため、国内よりも安価で購入できる傾向があります。しかし、海外で購入するのがお得とは限りません。個人輸入で国内へ持ち帰れる薬は、量目が制限されているからです。
まず、個人輸入の基本原則は2ヵ月分の購入です。仮に、3ヵ月のプロペシアを海外で購入しても、国内へ持ち帰れるのは2ヵ月分のみに限ります。そして、強い薬効を持つ薬を個人輸入する場合、1ヵ月分しか認められないこともあるのです。
個人輸入できる量は原則で決められているせいで、大量購入して持ち帰る手段は違法になってしまいます。
個人輸入代行業者での購入について
プロペシアについてインターネット検索をしていて、あたかもネット通販をしているかのようなWebサイトを見たことがある人もいるかもしれません。
ああいったWebサイトの正体は、海外医薬品の個人輸入を代行する業者のWebサイトです。
個人輸入代行業者とは
その名の通り、個人輸入代行業者は個人輸入の行為を代わりに行うサービスです。利用者はわざわざ海外へ行かなくてもいいため、コストや面倒を省けるメリットがあります。
海外にはプロペシアの有効成分「フィナステリド」を同じ量配合した薬があり、低価格で購入できます。そういった薬をあたかも「プロペシアのジェネリック(後発薬)」と勘違いさせるような表記で販売している業者も存在します。
個人輸入代行業者から送られてくる医薬品は当然ながら日本国内では承認されていない薬です。そして、個人輸入代行業者による無承認医薬品の広告は薬事法上違法行為とされています。
一時期話題になりましたが、2014年度以降の約3年間で違法行為を行っている個人輸入代行業者のWebサイト約2,500サイトが閉鎖されました。
偽薬の可能性がある
個人輸入代行業者での医薬品購入について、厚生労働省は「安易に利用しないように」と注意喚起しています。
その最大の理由は、個人輸入代行業者から送られてくる医薬品の約4割が偽造品であり、その偽造医薬品を服用して死亡したケースも発生しているからです。
日本国内でED治療薬を製造・販売している製薬会社4社は、個人輸入代行業者のWebサイトから購入した医薬品を鑑定調査したところ、約4割が偽造品であったという驚愕の結果が発表されました。
日本およびタイの調査会社に依頼して発注、入手したED治療薬を鑑定した結果、国内外の合計で 約4割(40.0%、28/70)が偽造品であることが判明しました。国内発注分で約4割(35.6%、16/45)、タイでの発注分では約5割(48.0%、12/25)が偽造品でした。
出典:http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2016/2016_11_24_02.html
偽造品は品質管理も行われていない非常に不衛生な工場でいい加減に製造されています。その分コストはかかりませんので、個人輸入代行業者はぼろ儲けしています。一方、得体のしれない偽造医薬品を飲み、死亡しているケースもあるのです。
通院が面倒なら遠隔診療クリニックという選択肢がある
すでにプロペシアを服用している方の中には、毎月通院して薬を処方してもらうことを面倒に感じている人もいるでしょう。
そんな方におススメしたいのが「遠隔診療」に対応したクリニックです。
スマホがあれば自宅で診察が可能
遠隔診療はスマホがあれば誰でも利用することが出来ます。遠隔診療に対応しているクリニックの専用アプリをインストールし、テレビ電話の機能を使って医師の診察を受けることが出来ます。
毎月一回、クリニックまで行く必要はありません。移動の時間も交通費も節約することが出来ます。
薬は郵送される
遠隔診療の場合、薬は郵送で届きます。500円程度の郵送費用が必要になることが一般的ですが、交通費を考えれば高くはないでしょう。
AGAヘアクリニックがおススメ
遠隔診療に対応しているクリニックでおススメなのが、サッカーの長友選手のテレビCMでもおなじみの「AGAヘアクリニック」です。
専用アプリがとても使いやすく、診察の予約から医師による診察、薬代の清算までアプリですべて完結します。
AGAヘアクリニックの遠隔診療について詳しくは以下のリンクをご覧ください。
まとめ
以上、プロペシアの購入方法について説明しました。
プロペシアは医薬品です。医師の処方を受け、用法用量を守って正しく服用しましょう。
個人輸入代行サービスは価格も安く便利に感じるかもしれませんが、偽薬の可能性が否定できず、効果がないばかりか深刻な健康被害のリスクもあります。厚生労働省も注意喚起しているとおり、利用されないことをおすすめします。
石水 朋哉
最新記事 by 石水 朋哉 (全て見る)
- 通院不要で治療費も節約!オンライン診療対応のAGA治療クリニックおすすめ5院 - 2020年4月29日
- 育毛剤がAGAの薄毛に効かない3つの理由と正しい対策 - 2019年3月22日
- 50代でも生える!原因を理解して始める3つの正しい薄毛対策 - 2019年3月12日