【要注意】ミノキシジルを個人輸入の通販サイトで購入するリスク
薄毛を何とかしたい、発毛して今よりも増やしたいと思ってはいるものの、病院の治療費はちょっと高い・・・。そんな考えから、ミノキシジルやフィナステリドを通販で安く購入したいと考える人もいると思います。
病院でのAGA治療ですが、AGAの進行を抑えるフィナステリドだけであれば1ヶ月3,000円~程度と安くなりましたが、発毛効果のあるミノキシジルも併せて処方してもらうとなると、安いクリニックでも1ヶ月1万円以上の治療費は必要です。
治療費を抑えたい人が利用するのが、日本では承認されていない海外の医薬品を通販感覚で購入できる、個人輸入代行サービスです。
個人輸入代行サービスは確かに安いですが、効果のない偽物の可能性も高く、服用していた方が死亡した事例もあります。
ここでは個人輸入代行サービスのリスクについて説明するとともに、安心して使えるミノキシジルを通販で購入する方法についても説明します。
目次
通販で購入できるミノキシジルは外用薬のみ
日本国内で通販で購入できるミノキシジルは、頭皮に直接塗る外用薬タイプのみです。
ミノキシジルには外用薬とタブレットタイプの2種類がある
ミノキシジルには頭皮に直接塗る液体タイプの「外用薬」と、服用する「タブレットタイプ」の2種類があります。効果はタブレットタイプの方が高いですが、その一方で副作用も強いというデメリットがあります。
2018年10月現在、日本国内で承認されているタブレットタイプのミノキシジルは存在しません。しかし、未承認医薬品であっても使用は禁止されていませんので、AGA治療の専門クリニックで処方してもらうことが出来ます。
外用薬は通販でも購入が可能
タブレットタイプのミノキシジルは医師の処方が必要ですが、外用薬のミノキシジルはドラッグストアやネット通販でも購入が可能です。
ただし、外用薬のミノキシジルも医薬品(第一類医薬品)であるため、薬剤師の確認が必要となります。ネット通販で購入する場合にも問診票に回答し、薬剤師が確認したうえで購入が可能となります。
通販で買えるミノキシジルのおススメは?
日本国内で承認されている外用薬タイプのミノキシジルですが、現在は以下をはじめ数種類の商品があります。
- スカルプD メディカルミノキ5
- リアップX5
- リアップX5プラスローション
リアップは1999年に大正製薬から発売され知っている人も多いと思いますが、スカルプD メディカルミノキ5は2018年8月に発売された商品です。
ミノキシジルの濃度はスカルプD メディカルミノキ5もリアップX5プラスも5%と全く同じであり、同等の発毛効果が期待できます。
2つの違いは容器のデザイン、塗布する部分のヘッドの形状などいくつかあります。スカルプD メディカルミノキ5は公式サイトで4本まとめ買いをすると1本あたり6,750円となります。
スカルプD メディカルミノキ5について詳しくは以下のリンク先をご覧ください。
個人輸入代行サービスのリスク
ここでは、個人輸入代行サービスとはどのようなサービスか、どのようなリスクがあるのかについて説明します。
個人輸入代行サービスとは
海外の薬を日本国内「個人輸入」して使用することは違法ではありません。地方厚生局に必要書類を提出し、厚生労働省の地方支分部局(通称地方厚生局)の許可を得れば個人輸入は可能です。
しかし、手続きは面倒ですし、薬を購入するためだけに渡航することは現実的ではありません。そこで登場したのが「個人輸入代行サービス」です。
個人輸入代行サービスを行う業者は手続きも代行してくれるので、サービスの利用者は通販と同じ感覚で海外の医薬品を入手することが出来ます。
個人輸入代行サービスは合法?
個人輸入を代行すること自体は違法ではありませんが、個人輸入代行業を行う業者自体が違法業者であるケースがあります。
多くの業者が薬事法に違反する行為を行っており、2014年以降で違法業者が運営する約2,500件のサイトが閉鎖されています。その後も厚生労働省では取締を強化しています。
個人輸入代行サービスのメリット
個人輸入代行サービスを通じて海外医薬品を購入するメリットとしては以下があります。
- 通院しなくても薬が入手可能
- 医師に処方してもらうよりも安く入手可能
しかし、これらのメリットよりも圧倒的にデメリットの方が大きいです。
約4割が偽物との調査結果あり
個人輸入代行サービスでの医薬品購入について、厚生労働省は「安易に利用しないように」と注意喚起しています。
その最大の理由は、個人輸入代行業者から送られてくる医薬品の約4割が偽造品であり、個人輸入代行業者から購入して服用していた人が死亡したケースも発生しているからです。
日本国内でED治療薬を製造・販売している製薬会社4社は、個人輸入代行業者のWebサイトから購入した医薬品を鑑定調査したところ、約4割が偽造品であったという驚愕の結果が発表されました。
日本およびタイの調査会社に依頼して発注、入手したED治療薬を鑑定した結果、国内外の合計で 約4割(40.0%、28/70)が偽造品であることが判明しました。国内発注分で約4割(35.6%、16/45)、タイでの発注分では約5割(48.0%、12/25)が偽造品でした。
出典:http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2016/2016_11_24_02.html
偽造品ですので当然本来の効果はありません。それどころか深刻な健康被害をもたらす危険性があります。
健康被害への対処が困難
個人輸入業者の医薬品によって身体が危険に陥った場合、病院へ駆け込むことになります。ですが、原因となった医薬品の成分が不確かなので、医師や薬剤師は適切な対処ができません。
少なくとも対処の目途が立つまでには、多くの時間が必要になります。
専門クリニックによる処方が安全
現在、服用するタイプのミノキシジルで日本国内で承認されている薬はありません。しかし、AGA治療を専門に行うクリニックであれば、医師が診察や血液検査等を行ったうえで処方をしてくれます。
クリニックオリジナルの治療薬を処方
一部のクリニックでは海外のミノキシジルを輸入して処方しているクリニックがありますが、大手のAGA専門クリニックでは、クリニックオリジナルのミノキシジルを処方しています。
十分な品質管理体制のもとで患者に処方をしていますので、安心して服用することが出来ます。
定期的な血液検査がある
ミノキシジルには副作用があります。一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」や、体毛が濃くなる「多毛症」といった副作用がありますが、中には健康に影響を及ぼす可能性のある副作用として、「肝機能への影響」があります。これは、他の内服薬同様に肝臓で代謝されるためです。
そこでミノキシジルを処方しているクリニックでは定期的に血液検査を行い、肝機能の数値に変化がないかをチェックしてくれます。また、定期的な診察により体調に変化がればいち早く指導を受けることもできます。
まとめ
以上、ミノキシジルの通販について説明しました。
通販で購入できるミノキシジルは、現在は「スカルプD メディカルミノキ5」と「リアップ」の2つのみです。個人輸入代行サービスは通販ではありません。
個人輸入代行サービスの利用は自己責任となりますが、以下の点を十分に留意しましょう。
- 約4割が偽造品
- 偽物であれば当然効果はない
- 健康被害のリスクがある
- 健康被害が起きた場合の処置は困難
通販でミノキシジルを入手するのであれば、「スカルプD メディカルミノキ5」などの外用薬をおすすめします。
内服するタブレットタイプを希望する場合、個人輸入代行サービスは利用せず、専門クリニックで医師の診察、検査を受けた受けで服用するようにしましょう。
石水 朋哉
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