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ミノキシジルの飲み方に関する7つの疑問と正しい服用方法

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ウィルAGAクリニック総院長 宮内シュン
【監修】
宮内シュン医師
ウィルAGAクリニック総院長

唯一の発毛薬として多くの人が服用しているミノキシジルですが、あなたは「絶対に正しい飲み方をしている」と自信を持って言えますか?

早く発毛したいから、多めに飲むようにしている

前日飲み忘れたから今日は2日分飲んでおこう

今日飲んだかどうか忘れてしまったから、念のためもう一度飲んでおこう

こんな飲み方に心当たりがある人は要注意です。

ミノキシジルは副作用が存在する医薬品です。薬局では購入できず、医師の処方が必要な薬です。正しい飲み方をしなければ体調に異変が起きる可能性があり、また発毛効果にとっても逆効果となる場合があります。

ここでは医師の処方の元で3年以上ミノキシジルを服用している筆者が、自身の経験も交え、ミノキシジルの飲み方に関する7つの疑問と正しい服用方法について解説します。

ミノキシジルの飲み方に関する7つの疑問

疑問

ミノキシジルを飲み続けていると「いつ飲むのがいいのか」「1日にどれだけ飲んでいいのか」などの疑問が出てくると思います。ここではミノキシジルを飲んでいる人によくある7つの疑問についてお答えしていこうと思います。

朝と夜どっちに飲むべきか?

服用のタイミングは朝か夜に飲むのが一般的です。いつ飲んでも発毛効果に大きな影響はありませんが、「血圧の低下」や「体のむくみ」といった副作用があるため、生活スタイルに合ったタイミングで服用することが大切です。

ここでは、「朝飲む派」と「夜飲む派」それぞれのメリットとデメリットについて説明します。

朝のメリットデメリット

メリット

  • 起きる時間や朝食の時間に合わせることで飲み忘れを防げる
  • お酒との相性は悪いため、晩酌をする人は朝の服用が望ましい

デメリット

  • ミノキシジルで血管が拡張された状態で運動をすると心拍数が高くなり、動悸やめまいの危険性があるため午前中に運動する予定がある場合は注意が必要
  • 日中にむくみや低血圧になる可能性がある

夜のメリットデメリット

メリット

  • 寝ている間に血管拡張効果が解消されるため、翌日の仕事や活動に影響が出にくい
  • 副作用によるむくみの心配がいらない(寝ている間に解消される)

デメリット

  • 入浴すると血圧が低下するので、薬の効果と合わせて低血圧にならないように間隔を空けて服用する必要がある
  • 睡眠中は血圧が低下するため薬の効果と合わせて低血圧になる可能性がある
  • 飲酒する場合は4~5時間空けて服用する(アルコールと薬の併用による肝臓の負担と低血圧を避けるため)

飲むタイミングについては処方される際に医師からの指示があります。必ずそちらに従ってください。

ちなみに筆者は毎朝食後に服用しています。毎日晩酌をするため夜は避けたいという理由と、飲み忘れを避けることが目的です。服用期間も長いので、むくみや血圧の変化等が気になることもありません。

プロペシア(フィナステリド)と併用しても大丈夫?

プロペシアやザガーロ(デュタステリド)とミノキシジルは併用が可能です。併用することで副作用が起きたり、お互いの成分が悪影響を及ぼすということはありません。

プロペシアやザガーロとミノキシジルの併用は高い発毛効果が得られるため、AGA治療を行うクリニックではこの方法を推奨しています。

1日あたり、1回あたりの用量は?

ミノキシジルタブレットの濃度は2.5mg、5mg、10mgがあります。発毛効果を期待しての服用は1日、1回あたりともに10mgまでとなっています。1日10mgという分量は発毛効果と副作用のバランスを計って定められたものです。

それ以上服用してしまうと急激な血圧の低下で心臓に負担がかかり、動悸や胸痛、また別の副作用が起きるリスクも増えます。発毛効果も増えますが、全身の体毛に影響して多毛症という副作用が起きてしまう可能性もあります。ミノキシジルに限らず、薬は決められた用量を服用するようにしましょう。      

2.5mgから飲み始め、徐々に濃度を高くする

ミノキシジルを飲み始める方は2.5mgから始め、徐々に濃度を高くしていく方法をおススメします。ミノキシジルは濃度が高くなると副作用のリスクも高くなります。

何も知らない人が最初から10mgを服用し、副作用が起きて使用をやめてしまうケースがあります。まずは2.5mgを飲んでみて副作用が起きないか確認しましょう。始めは軽いめまいなど起きるかもしれませんが、飲み続けると体が薬に慣れて落ち着いていきます。

副作用を感じなくなったら、様子を見て濃度を高くしていきましょう。ただし、濃度を高くして体がつらくなるような副作用が起きた場合は、濃度を戻しましょう。

使用例

最初の1ヶ月は1日2.5mg、2ヶ月目は2.5mgを朝と夜に分けて1錠ずつ、3ヶ月目は5mgを1錠、といったペースで体に慣らしながら濃度を高くすることが望ましいでしょう。

5mgの濃度で十分な発毛効果が得られますが、半年程度経過しても全く効果が実感できない場合は、医師に相談のうえで5mgを朝と夜の2回に分けて服用するとよいでしょう。

お酒と一緒に飲んでも大丈夫?

ビールミノキシジルとお酒は一緒に飲んではいけません。アルコールは血圧を低下させる効果があります。お酒を飲むと体温があがったり、血流が速くなって心臓の動きが活発になるのは想像できると思います。アルコールで血圧が低下したところに血管拡張作用があるミノキシジルを併用してしまうと急激に血圧が低下して心拍数が乱れ、動悸、めまい、貧血が起きます。

アルコールとミノキシジルの成分は肝臓で分解されます。肝臓に運ばれたアルコールは有害物質アセトアルデヒドに分解され、最終的に水分と炭酸ガスになって体外に排出されます。しかし、薬の同時摂取で肝臓に負担をかけすぎると分解が間に合わなくなり、アセトアルデヒドが体内に蓄積されていきます。

蓄積されたアセトアルデヒドはAGA(男性型脱毛症)の原因でもある男性ホルモンDHT(ジヒドロテストスン)を増加させる作用があります。また二日酔いの原因にもなり、発がん性がありますのでがんになるリスクが増します。

飲酒をする場合、またする予定がある場合、飲酒をする前後5時間以内はミノキシジルの服用を避けましょう。

空腹時に飲んでも大丈夫?

ミノキシジルは空腹時に服用しても大丈夫です。風邪薬など一般的な内服薬は「食後30分以内」「食前」「食間」など飲むタイミングが決まっています。しかしミノキシジルに関しては、AGA治療専門クリニックの医師も「食前、食後など決まりはないので、いつ飲んでも大丈夫です。」と説明しています。

ミノキシジルタブレットのLONITEN(ファイザー社)の取扱説明書にも、服用するタイミングに関しての明記はありません。

参考:https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2015/018154s026lbl.pdf

お茶やコーヒーで飲んでも大丈夫?

コーヒーミノキシジルは医薬品なので水、またはぬるま湯で飲みましょう。これは内服薬全般に言えることですが、お茶やコーヒー、牛乳やジュースなどで飲むと、薬の効果の強さが変わったり、吸収が悪くなり効果が半減することがあります。また、副作用が出ることもあります。

これらを摂取した直後に服用すると薬の効果に影響が出るおそれがあるので、30分以上経ってから服用するようにしましょう。

もっとも大切なのは、医師の指導のもと用法用量を守って服用する

医者これまで飲み方などについて説明してきましたが、大切なのはクリニックで医師に診察してもらい、指示された用法や用量を守って服用することです。

個人の判断で適当な飲み方を続けていても、思ったような効果が得られず発毛に時間がかかってしまうおそれがあります。

正しい用法と用量を守って服用することは、副作用のリスクを最小限に抑えることができ、しっかりとした薬の効果を受けられます。

他の薬との併用禁忌について

併用禁忌

薬には飲み合わせの悪い薬があります。併用すると薬の効果の強さが変わったり、体に悪影響を及ぼすおそれがあります。薬局で買えるような薬も含まれますので、具体的にミノキシジルと併用禁忌と言われている薬を紹介します。

高血圧の薬を飲んでいる人は要注意

高血圧を治療している人はすでに降圧剤を服用している場合があります。併用してしまうと急激に血圧が低下してしまう恐れがあり、不整脈や動悸、めまいなどが起こりやすくなります。

また、高血圧気味で治療を受けていない方も、使用する前に医師に相談しましょう。

その他、血圧に影響する薬との併用は避ける

ミノキシジルと血圧に影響がある薬を併用すると、血圧が異常に低下したり血圧のコントロールがうまくできなくなってしまう恐れがあります。具体的には以下の薬があります。

イブプロフェン(バファリン、イブなどの鎮痛薬)

非ステロイド性抗炎症薬(ロキソニンSなどの鎮痛薬)

ヒスタミンH2受容体拮抗薬(ガスター10などの胃腸薬)

バイアグラ等のED治療薬

スマトリプタン(イミグランなどの頭痛薬)

このように薬局で買える鎮痛剤や胃腸薬にも併用してはいけないものが含まれていますので、体調を崩したときなどはくれぐれも注意しましょう。

また、病院などで処方してくれる薬などにも併用禁忌のものがありますので、受診する際にミノキシジルを使っていることを薬剤師や医師に伝えましょう。

まとめ

ミノキシジルは朝飲むほうが低血圧のリスクを下げられる

プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)と併用しても問題ない

1日、1回あたりの上限はともに10mg

2.5mgから飲み始めて徐々に濃度を高くしていくと、副作用のリスクを下げられる

アルコールと一緒に飲むのは厳禁

空腹時に飲んでも大丈夫

医薬品なので水、またはぬるま湯で飲む

医師の指導のもと、用法・用量を守って正しく服用する

降圧剤や血圧に影響がある市販薬と併用してはいけない

ウィルAGAクリニック総院長 宮内シュン
【監修】
宮内シュン医師
ウィルAGAクリニック総院長
【プロフィール】
千葉大学医学部卒。 AGA患者10,000件の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開業。
2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、銀座院、立川院を展開。
現在3院の総院長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。
日本先端発毛再生医療学会理事
日本臨床毛髪学会 正会員
毛髪科学研究会 正会員
日本形成外科学会 正会員
日本抗加齢医学会 正会員
日本再生医療学会 正会員
日本毛髪科学協会 正会員
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石水 朋哉

「AGA情報局」編集長。AGA治療に関するお役立ち情報をお届けします。

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