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ミノキシジル配合の発毛剤(育毛剤)の基礎知識と正しい選び方

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薄毛が気になりはじめたころ、まず最初に考える薄毛対策が「育毛剤」である人は多いと思います。しかし、「育毛剤って本当に効果あるの?」と疑っている人も多いでしょう。

筆者もその一人で、毎日育毛剤を使ってもいっこうに髪が増えない父親の姿を見て、小学生ながらに「育毛剤なんて使う意味ない」と思っていました。

しかし、それは昔の話です。現代では臨床試験で発毛効果が確認されている、「ミノキシジルを配合した育毛剤」があります。

厳密に言えば、ミノキシジルを配合した商品は育毛剤ではなく発毛剤です。そして、れっきとした医薬品です(大抵の育毛剤は医薬部外品)。

最近では「スカルプD」ブランドのアンファーから、ミノキシジル配合の発毛剤として「スカルプD メディカルミノキ5」が発売されました。元SMAPの草彅剛と香取慎吾が「ミノキ兄弟」として出演したインパクトのあるCMを見たことがある人も多いと思います。

ここでは、ミノキシジル配合の発毛剤の効果、発毛する仕組み、そして医薬品である以上避けられない副作用について詳しく説明するとともに、日本国内で購入できるミノキシジル配合の発毛剤でどれを購入すべきかといった点まで詳しく説明します。

ミノキシジル発毛剤の効果と副作用

育毛剤を塗布する男性の画像

一般的な育毛剤に発毛効果はありませんが、医薬品であるミノキシジル配合の発毛剤には発毛効果があります。そして、その効果は臨床試験によっても証明されています。一方、医薬品である以上副作用もあります。

ここでは、ミノキシジル発毛剤の効果と発毛の仕組み、そして副作用について説明します。

効果

効果について説明する前に、まず「ミノキシジルとは何か?」について簡単に説明します。

ミノキシジルは、元々は発毛剤としてではなく血管拡張剤として1950年代に誕生しました。血管拡張剤として使用されていく中で、副作用として発毛効果が確認され、1988年にFDA(アメリカ食品医薬品局)によって発毛剤として承認されました。その後、日本でも1999年6月3日に大正製薬より「リアップ」が発売されました。

ミノキシジルで発毛する仕組み

元々が血管拡張剤であることから、血流を改善する効果があります。髪の毛の成長には栄養が必要ですが、栄養は血管を通して毛包に運ばれます。血流が良くなることで発毛に必要な栄養が毛包に届きやすくなります。

しかしそれだけではなく、「VEGF(血管内皮膚増殖因子)」を産生し、細胞分裂を活性化させて発毛を促します。

1年間で97.8%以上の薄毛が改善と医師が評価

以下の図はミノキシジル5%が含まれたリアップX5を被験者に長期投与(52週)した結果を、4週間毎に「著明改善」「中等度改善」「軽度改善」「不変」「悪化」の5段階で医師が評価したデータです。

リアップデータ

出典:http://www.taisho.co.jp/riup/riupx5/data/

データを見ると、「1年間で97.8%の人の薄毛が改善された」と医師が評価した結果が出ました。ミノキシジルを使用した個人の感想だけでなく、医師による客観的な目からも、1年間継続すれば9割以上の人に発毛効果があるということです。

男性型脱毛症診療ガイドラインにおいて「行うよう強く勧められる」と推奨

1900年に設立され、皮膚科学に関する研究を重ねてきた日本皮膚科学会が提出した、「男性型脱毛症診療ガイドライン」という資料があります。

下の図はそのガイドラインにおいて、AGA治療薬や育毛剤等に含まれる成分や薄毛治療法を「A~Dの推奨度」に分類して評価したものです。分類の詳細は以下のとおりです。

  • A・・・行うよう強く勧める
  • B・・・行うよう勧める
  • C1・・・行ってもよい
  • C2・・・行わないほうがよい
  • D・・・行うべきではない

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版におけるミノキシジルの評価

出典:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

ご覧のとおり、その中で最高評価の「ランクA」を獲得したのは、ミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)、デュタステリドのみです。1980年代から薄毛治療薬として使われ続け、今でも多くの薄毛治療に用いられて結果を出しているという点で考えると納得の評価だといえます。

M字や生え際にも効果はある?

薄毛の進行パターンにはいくつかの種類がありますが、薄毛が目立つ部分でもあるM字ハゲや生え際の後退に悩む人もいると思います。ミノキシジルの発毛効果はM字や生え際にも効果があります。

ちなみに、ミノキシジルは発毛剤のような塗り薬だけでなく服用するタブレットタイプもありますが、タブレットタイプの場合は血管を通して前進に成分が運ばれ、頭髪だけでなく全身の毛が濃くなるといった副作用(多毛症)があります。

副作用

ミノキシジルには副作用があります。頭皮に塗る発毛剤タイプと服用するタブレットタイプで違いはありますが、発毛剤タイプの方が副作用は軽いです。

以下、ミノキシジルの副作用です。

初期脱毛

ミノキシジルを使用すると初期の段階で起きる、一時的に抜け毛が増える副作用です。初期脱毛が起きる原因ですが、古く成長が止まった髪が、発毛効果で新たに生えてきた髪によって押し出されて抜け落ちてしまうというものです。場合によっては1日に300~400本抜けてしまうこともあります。

しかし、これはミノキシジルの発毛効果がしっかり作用して新しい髪に生え変わろうとして起きる一時的な症状なので心配いりません。

初期脱毛の時期や期間に個人差はありますが、使用開始から2週間~1ヶ月ではじまり、発症からおよそ1ヶ月で治まることが一般的です。抜け毛が増えてミノキシジルを使う以前よりも薄くなってしまいますが、一時的なものなので新しい髪が生え揃うまで待つ必要があります。

むくみ

ミノキシジルの血管拡張効果により顔などがむくむ副作用です。血液循環がよくなると血中濃度が薄くなります。濃度を正常に戻すために血管の外に余分な水分を排出して、そこに水分が溜まるとむくみになります。

むくみを放置するとその部分に老廃物と排出物が溜まって、セルライトという塊ができます。セルライトができてしまうと皮膚がボコボコになります。普通の脂肪と違って落としにくいので注意が必要です。

頭皮のかゆみ・湿疹・ふけ

主に頭皮に塗る外用薬で起きる副作用で、刺激が強かったりアレルギー症状で肌が荒れてしまうことがあります。これは外用薬に含まれるエタノールやブチレングリコールといった成分が原因の場合があります。

使用をやめても改善しない、または別の外用薬に切り替えを検討している場合は、医師に相談しましょう。

低血圧

ミノキシジルの血管拡張作用により血流が良くなり、低血圧になることがあります。低血圧は不整脈や倦怠感、頭痛・肩こりなどの体調不良を起こすことがあります。体質的に低血圧の人はさらに血圧が下がって体に悪影響を与える可能性があるので注意が必要です。

体毛が濃くなる(多毛症)

ミノキシジルの発毛効果が頭皮以外に作用して体毛が濃くなる副作用です。ミノキシジルの発毛成分が、毛細血管を通して全身に運ばれることによって起きます。

濃くなる部分ですが、外用薬では塗布した部分の近く、眉毛やまつ毛など顔周辺。タブレットは腕や足、全身に影響が出ることがあります。人によっては手のみ、足のみが濃くなったりと多毛になる部分に違いがあります。

タブレットタイプの副作用

その他に、服用するタブレットタイプのミノキシジルの場合は以下の副作用があります。

  • 動悸
  • 立ちくらみ・めまい
  • 肝臓(肝機能)への影響

ミノキシジルの副作用について詳しくは以下のリンクをご覧ください。

発毛剤と育毛剤の違い

比較のイメージ画像

発毛剤と育毛剤は同じもののように思うかもしれませんが、全くの別ものです。2つの違いを簡単に説明すると、

  • 発毛剤 = 発毛効果がある。薄毛の人が今よりも増やしたいときに使用するもの
  • 育毛剤 = 発毛効果はない。薄毛予防や現状維持を考えている人が使用するもの

という違いになります。

発毛剤と言えるのはミノキシジルのみ

発毛剤と育毛剤の最大の違いは「ミノキシジルが配合されているかどうか」です。ミノキシジルが配合されていないものはすべて「育毛剤」と考えてください。

以下の画像は先ほども見ていただいた「男性型脱毛症診療ガイドライン」において、AGA治療薬や育毛剤等に含まれる成分や薄毛治療法を「A~Dの推奨度」に分類して評価したものです。

赤線で囲った部分が育毛剤と呼ばれるものに含まれている主な成分です。ご覧いただくと、「アデノシン」はB評価(行うよう勧める)」となっていますが、その他の成分はC1評価(行ってもよい)です。

ミノキシジルの評価は「A(行うよう強く勧める)」ですので、どちらを使用すべきかは考えるまでもありません。

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版における医薬部外品育毛剤の評価

出典:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

医薬品と医薬部外品の違い

発毛剤や育毛剤のパッケージには、医薬品や医薬部外品という表記があります。発毛剤は医薬品、育毛剤は医薬部外品に分類されることが多いと言われています。

医薬品とは

医薬品とは、病気の治療や予防を目的にしているものです。国の定めた安全基準である日本薬局方を順守しているため、医薬品はある程度の安全性を実現しています。

そして、医薬品は更に細かい分類があります。一般用医薬品と医療用医薬品です。例えば、市販されている発毛剤は一般用医薬品に該当します。それに対して、医療用医薬品の入手は処方箋が必要なので、クリニックが処方する発毛剤は後者が当てはまります。

医薬部外品とは

医薬部外品とは、厚生労働省に認められた有効成分をある程度含んだものです。医薬品よりも効果が弱めに設定されています。よって、治療ではなく予防を目的にしているものが主です。

そして、身体への働きかけが最小限に抑えられているおかげで、リスクが限りなく軽いのです。市販されている大半の育毛剤が、医薬部外品に該当すると言われています。

発毛剤と育毛剤の違いについて詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

タブレットと比較したメリット

育毛剤を生え際に塗布する男性の画像

ミノキシジルには頭皮に塗る外用薬タイプと、内服するタブレットタイプがあります。発毛効果の面ではタブレットタイプの方が優れていますが、外用薬ならではメリットもあります。

副作用が少ない

副作用の項目で説明したとおり、ミノキシジルには副作用がありまる。しかし、内服して肝臓で代謝されるタブレットタイプと違い、外用薬の副作用は比較的軽いというメリットがあります。

通販やドラッグストアで購入できる

2018年10月現在で、日本国内で承認されているタブレットタイプのミノキシジルは存在しません。そのため、入手するにはAGA治療の専門クリニックで処方してもらうしかありません。

一方で外用薬タイプのミノキシジルはAmazonや楽天などの通販でも購入できますし、ドラッグストアでも購入することができます。ただし、第一類医薬品のため薬剤師による確認が必要です。

価格が安い

タブレットタイプのミノキシジルはAGA治療専門クリニックで処方していると説明しましたが、価格は1ヶ月分で1万円~2万円程度と、安くありません。

一方で外用薬タイプの場合、リアップX5プラスであれば1ヶ月分7,611円(Amazon参考価格)、スカルプD メディカルミノキ5の場合、公式通販サイトで4本まとめ買いをすると1ヶ月分6,750円です。

日本国内で市販されているミノキシジル発毛剤

ミノキシジルの発毛剤は、世界各国で販売されています。しかし、日本国内で販売されているのはごく一部です。

スカルプD メディカルミノキ5

メディカルミノキ5

スカルプDブランドでおなじみのアンファーが2018年8月に発売した、ミノキシジル5%を配合した発毛剤が「スカルプD メディカルミノキ5」です。

リアップX5プラス

リアップ

大正製薬から発売されているのがリアップX5プラスです。1998年に発売されたリアップはミノキシジル濃度1%でしたが、リアップX5プラスにはスカルプD メディカルミノキ5と同じミノキシジル5%が配合されています。

スカルプD メディカルミノキ5とリアップ、どちらを買うべきか?

どちらもミノキシジルを5%配合するスカルプD メディカルミノキ5とリアップX5プラスですが、どちらを買うべきか?スカルプD メディカルミノキ5とリアップX5プラスの違いが気になるところですが、を以下に比較表としてまとめました。

  スカルプD メディカルミノキ5 リアップX5プラス
有効成分 ミノキシジル ミノキシジル
含有量 5% 5%
内容量 60ml(1ヶ月分) 60ml(1ヶ月分)
成分(100ml中) ミノキシジル…5.0g ミノキシジル…5.0g
ピリドキシン塩酸塩…0.05g
トコフェロール酢酸エステル…0.08g
l-メントール…0.3g
価格 ¥6,750~¥7,800 ¥7,611(amazon参考価格)

ご覧いただいたように、ミノキシジルの濃度、内容量などすべて同じです。発毛効果ですが、別商品ですので完全に同じとは言い切れませんが、どちらを使っても同じ効果が期待できると言っていいでしょう。

スカルプD メディカルミノキ5もリアップも、効果が出るまでの期間は少なくとも4ヶ月です。スカルプD メディカルミノキ5は公式サイトで4本まとめ買いをすると1本あたり6,750円となります。

メディカルミノキ5公式サイトへのリンクバナー

リアップリジェンヌ

リアップリジェンヌの商品画像

リアップシリーズの一つであるリアップリジェンヌは、大正製薬が販売しています。リアップリジェンヌのミノキシジル成分の含有率は1%です。この発毛剤は女性向けなので、ミノキシジル成分が低めに設定されています。

海外の主なミノキシジル発毛剤(国内購入不可)

海外で販売されているミノキシジルを配合した発毛剤を紹介します。ただし、これらの商品は日本では承認されていない医薬品となり、通販やドラッグストアでは販売が禁止されているため購入できません。

ロゲイン

ロゲインの商品画像

ロゲインは、アメリカのマクニール社が販売元の発毛剤です。ミノキシジル濃度が2%タイプと5%タイプの2種類あります。

カークランド

カークランドミノキシジルの商品画像

コストコのプライベートブランドであるカークランのミノキシジルです。はロゲインが元となった薬であり、ミノキシジルの含有率も2%と5%の2タイプが販売されています。勿論、日本国内のコストコでは販売されていません。

ポラリス

ポラリスの商品画像

ポラリスは、アメリカの最大手メーカーであるポラリス社が販売しています。ミノキシジル成分の含有率に差が設けられていて、4タイプもあるのが特徴です。下から順に、7%、12%、15%、16%となっています。

フォリックス

フォリックスの商品画像

フォリックスを販売しているのは、アメリカのSapphireHealthcareLLCという企業です。元々ポラリス社の拠点があった場所で、研究開発が行われています。発毛剤のミノキシジル成分が7%、12%、15%、16%という点も共通です。

アクタビス

アクタビスの商品画像

後発薬を開発しているアメリカのアクタビス社は、アクタビスの名前で発毛剤を販売しています。ちなみに、現在ではアラガン社という名前です。アクタビスのミノキシジル成分は、2%と5%の二種類があります。ロゲインやカークランドと同じです。

爆毛根

爆毛根はアメリカのDSヘルスケアが供給している発毛剤です。ミノキシジル成分を5%含んでいる他、デュタステリドも調合されています。デュタステリドはAGAの原因物質を抑制する成分です。あと、7%のミノキシジルを含んだタイプもあります。

ドクターゼロ

ドクターゼロの販売元は、爆毛根と同じアメリカのDSヘルスケアです。ドクターゼロは5HPと7HPの2タイプがあります。頭の数値から分かるように、ミノキシジルの含有率は5%と7%です。

スペクトラル

スペクトラルはアメリカのDSラボラトリー社が開発しました。髪の成長をサポートするミノキシジルの配合率は5%です。他には次世代技術であるナノサムズを用いている特徴があります。ナノサムズはミノキシジルの効果を高める技術です。

まとめ

以上、ミノキシジル発毛剤(育毛剤)について説明しました。薄毛が気になりはじめた人の初めての薄毛対策として、ミノキシジル発毛剤はおススメです。

まずはミノキシジル発毛剤を試してみて、発毛効果に満足できない場合はAGA治療の専門クリニックに相談すると良いでしょう。

ただし、ミノキシジルが含まれていない医薬部外品の育毛剤に発毛効果はありません。抜け毛予防として使うぶんには良いですが、すでに薄毛になっている人にはおすすめしません。

日本国内で販売されているミノキシジル発毛剤には、以下の2つがあります。

  • スカルプD メディカルミノキ5
  • リアップX5プラス

どちらもミノキシジルを5%含有しており発毛効果が期待できます。ただし、価格の面で言えばスカルプD メディカルミノキ5がおススメです。

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石水 朋哉

「AGA情報局」編集長。AGA治療に関するお役立ち情報をお届けします。

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