育毛剤がAGAの薄毛に効かない3つの理由と正しい対策
薄毛が気になり始めた人が最初に行う対策で多いのが、育毛剤の使用です。ドラッグストアやネット通販で購入でき、価格も7,000円程度と手ごろなので、始めやすい薄毛対策と言えます。
商品によって異なる有効成分があり、種類も豊富に販売されているため「どれを買えばいいのかわからない」とお悩みの方もいるでしょう。
しかしちょっと待ってください。実は、育毛剤にはAGAによる薄毛の進行を止める効果はありません。それどころか、育毛剤を使っている間も、どんどん薄毛は進行してしまうのです。
AGAで薄毛になる仕組みはすでに解明されており、最も有効なAGA対策は内服薬による治療です。薄毛の原因がAGAであり、せっかくお金をかけて対策をするのであれば、最初から効果的な対策を行うべきです。
ここでは、育毛剤がAGAに効果的ではない理由をわかりやすく解説します。また、AGAで薄毛になる仕組みと、内服薬による治療が効果的な理由も、根拠を交えて詳しく解説します。
目次
AGAが原因の薄毛に育毛剤をおすすめしない3つの理由
薄毛の原因がAGAである以上、育毛剤の使用はおすすめしません。理由は以下の3つです。
- DHTの発生を阻害する効果がない
- 日本皮膚科学会のガイドラインの推奨度が高くない
- もっとコスパの良い薄毛対策が存在する
上記の理由について詳しく説明します。
DHTの発生を阻害する効果がない
育毛剤の成分には、薄毛の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の発生を抑える効果はありません。薄毛を改善するには、まずDHTの発生を抑える必要があるのです。
ここでは、AGAで薄毛になる仕組みと、なぜ育毛剤はAGAの薄毛に効果が期待できないかを解説します。
AGAで薄毛になる仕組み
AGAで薄毛になる仕組みですが、男性ホルモンが変異したDHT(ジヒドロテストステロン)が脱毛の信号を送り、髪の毛が成長する期間が短縮されてしまうからです。それによって抜け毛は増え、生えている髪も細く短い弱々しい毛(軟毛)が多くなり、地肌が透けて見えてしまうのです。
DHTは、男性ホルモンの要素であるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素と結びついて生成される物質です。そのDHTが、毛母細胞内の男性ホルモン受容体(レセプター)と結合することで、毛母細胞の細胞分裂を抑制(成長をストップ)します。
その結果、髪の毛の成長期間が極端に短くなり、ヘアサイクルが乱れていくのです。
ヘアサイクルとは、髪の毛が生えてから抜けるまでの周期のことです。人の髪の毛の本数は生まれた時から決まっていて、1本の髪の毛は成長期→退行期→休止期を繰り返します。
AGAではない正常の人は、2年~6年で1周し、一生のうちに40~50回程度のヘアサイクルを繰り返します。しかし、AGAの人のヘアサイクルは、正常な人と比べて大きく変わります。
以下は、ヘアサイクルについてわかりやすく図にしたものです。
本来髪の毛は、成長期間の2年~6年で太く長く成長するのですが、AGAの人はこの成長期間が数ヶ月~1年と、非常に短くなるのです。
そのため髪の毛が十分に成長しない内に、退行期、休止期と進んで抜けてしまいます。
ちなみにAGAの人でも後頭部は髪がフサフサな理由ですが、これは後頭部の毛乳頭細胞には男性ホルモン受容体(レセプター)が少なく、そのためDHTが髪の成長をストップさせることがないためです。
育毛剤ではヘアサイクルを正常に出来ない
育毛剤でヘアサイクルを正常に戻すことはできません。育毛剤には、薄毛の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を防ぐ成分が配合されていないためです。
育毛剤のみを使用していても、ヘアサイクルは短いまま改善されず、髪の毛が十分に成長することなく、抜け毛は進んでしまいます。
育毛剤使用中もAGAは進行してしまう
AGAは進行性です。発症してしまったAGAは、治療を行わないとどんどん薄毛が進行してしまいます。
前述したとおり、髪は一生で40~50回のヘアサイクルを繰り返します。例えば25歳でAGAを発症しヘアサイクルが1年となった場合、45歳頃には打ち止めとなってしまいます。
打ち止めとなると毛穴が塞がれ二度と髪が生えなくなります。
育毛剤だけの対策は、抜け毛予防や頭皮改善だけが目的なら良いのですが、髪の毛を増やしたい人、抜け毛を止めたい人には向きません。1日でも早くAGA治療を始め、進行を止めることがおススメします。
日本皮膚科学会のガイドラインの推奨度が高くない
日本皮膚科学会が公表したガイドラインにおいて、育毛剤の推奨度は低いものとなっています。
日本皮膚科学会のガイドラインとは、科学的な根拠も効果もない治療を続ける薄毛男性が依然として多いことから、科学的根拠に基づいた情報を発信し、標準的治療法の促進を目的に日本皮膚科学会が公表しているものです。
下の図はそのガイドラインにおいて、AGA治療薬や育毛剤等に含まれる成分や薄毛治療法を「A~Dの推奨度」に分類して評価したものです。分類の詳細は以下のとおりです。
- A・・・行うよう強く勧める
- B・・・行うよう勧める
- C1・・・行ってもよい
- C2・・・行わないほうがよい
- D・・・行うべきではない
育毛剤で主に使用される成分はアデノシンや、カルプロニウム塩化物などになりますが、それらの推奨度は以下となっています。
- アデノシン・・・推奨度B
- カルプロニウム塩化物・・・推奨度C1
- t-フラバノン推奨度・・・C1
- サイトプリン、ペンタデカン・・・推奨度C1
- ケトコナゾール・・・推奨度C1
- ビマトプロストおよびラタノプロスト・・・推奨度C2
出典:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
アデノシンのみ推奨度Bの評価をされていますが、その他の成分については、すべてC1以下の低い評価となっています。
主な育毛剤成分と推奨度
以下では、育毛剤に含まれる主な成分を詳しく説明すると共に、その推奨度や概要を解説します。
アデノシン(推奨度B)
アデノシンとは体内にある核酸の一種です。毛根の成長期の延長に加え、血行促進や頭皮の炎症予防の効果もあります。厚生労働省が育毛成分として認めており、資生堂が女性向けの育毛剤の開発に応用しています。女性はアデノシン不足が原因で薄毛になることがあるからです。
カルプロニウム塩化物(推奨度C1)
塩化カルプロニウムは、血管拡張効果があることから、育毛剤の成分として利用されています。元々は、副交感神経を刺激し胃の不快感を改善する作用から、胃腸薬として利用されてきました。AGA外来を行っている病院では、頭皮に塗布する育毛剤として「塩化カルプロニウム」を処方している場合があります。
t-フラバノン(推奨度C1)
t-フラバノンは、細くなった髪を太くするなどの効果があるとされています。毛母細胞の増殖を促進させる物質としてアスチルビンが発見され、それをもとに花王が開発しました。
髪の成長を阻害する要因の一つである、TGF-βの活性化を抑制する作用があるとされています。
サイトプリン、ペンタデカン(推奨度C1)
サイトプリンとペンタデカンという二つの成分は、髪の毛の主成分であるケラチンに働きかけ、発毛を促進する効果があると言われています。薄毛になっている箇所は、血管新生誘導遺伝子「エフリン」と、骨形成促進因子「BMP」が不足しているとされ、これを増やす作用のある成分がサイトプリンと言われています。また、ペンタデカンにはタンパク質合成に必要なエネルギーを増やす働きがあります。
ケトコナゾール(推奨度C1)
ケトコナゾールは、皮膚に常在するマラセチア菌に対して強い抗菌作用を持ちます。脂漏性皮膚炎などの治療に使用されます。
マラセチアとは、カビの一種です。常在菌ではありますが、過剰に増殖すると炎症を引き起こします。皮脂を栄養源にして増殖するので、皮脂が過剰に分泌されやすいAGAの人は、マラセチア菌が増えやすいと言えます。
ビマトプロストおよびラタノプロスト(推奨度C2)
ビマトプロストおよびラタノプロストは、まつ毛の発毛に効果があるとされています。本来は、緑内障における眼圧降下目的の薬です。発毛に関しては現時点では有効性が十分に実証されていません。また、頭皮など広範囲に塗布した場合の安全性も確認されていません。
もっとコスパが高い薄毛対策が存在する
育毛剤の価格は1ヶ月分で7,000円程度ですが、効果を考えるとコストパフォーマンスが高いと言えません。年間10万円近いお金を費やしても満足できる効果を得ることは難しいでしょう。
現在最もコスパが高いAGA対策は内服薬による治療です。特に、AGAの進行を遅延する作用があるフィナステリドであれば、専門クリニックにて1ヶ月3,000円程度で処方を受けることができます。
フィナステリドはDHTの生成を阻害する
フィナステリドはプロペシアの有効成分です。5α-リダクターゼを阻害する作用があり、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の発生を抑制します。その結果、ヘアサイクルの乱れを改善しAGAの進行を遅延する効能があります。
プロペシアの3年間の臨床試験では、以下のような薄毛改善効果が確認されました。
- 服用から1年…58%が改善
- 服用から2年…68%が改善
- 服用から3年…78%が改善
専門クリニックなら1ヶ月分3,000円程度
AGA治療を専門に行うクリニックが処方しているオリジナルのフィナステリドであれば、1ヶ月3,000円程度と育毛剤の半額以下の金額で処方してもらうことができます。
フィナステリドは皮膚科病院などでも処方していますが、オリジナルではない国内承認薬のため、価格が1ヶ月分6,000円程度と高いです。
専門クリニックのオリジナル治療薬は、国内承認薬のフィナステリドと同成分同効能でありながら、価格が安いためおすすめです。
AGAや抜け毛予防を目的とした利用とすべき
すでにAGAで薄毛が進行している人に育毛剤はおすすめしません。育毛剤はあくまでも以下のような人向けの薄毛対策です。
- 将来が不安なので薄毛予防をしたい
- AGAではないが、髪にハリやコシがなくなってきた
繰り返しますが、AGAは進行性です。育毛剤ではAGAの進行を止めることはできません。
AGAには薬による治療がおすすめ
男性の薄毛の原因がAGAであり、AGAによって薄毛になる仕組みも科学的に解明されています。そして、内服薬を使った治療によってAGAの進行を遅らせたり、発毛させることもできるようになっています。
ここではAGA治療で服用する薬について、効果や副作用も交えてわかりやすく解説します。
AGA治療に使われる薬と効果
AGA治療に使われる薬は以下の3つです。
- プロペシア(フィナステリド)
- ザガーロ(デュタステリド)
- ミノキシジル
それぞれの効果について解説していきます。
プロペシア(フィナステリド)
プロペシア(有効成分:フィナステリド)は、元々前立腺肥大の治療薬として1993年にアメリカのFDA(食品薬品局)に認可された薬です。臨床試験を行う過程で薄毛を改善する効果が確認され、育毛剤として研究が進み、1997年にAGA治療薬として認可されました。
日本国内では2005年からMSD社(旧万有製薬)が販売している他、フィナステリドを有効成分としたプロペシアの後発医薬品(ジェネリック)が製薬各社から販売されています。
プロペシアの効果はAGAの進行遅延です。有効成分であるフィナステリドが5α-リダクターゼに働きかけ、5α-リダクターゼとテストステロンの結合を阻害します。そして、AGAの原因物質であるDHTの生成を妨げる事で、薄毛の進行を遅延させます。
プロペシアの効果はあくまでもAGAの進行遅延であり、発毛効果はありませんが、今よりも増やしたい、発毛したいという薄毛の人にとって、AGAの進行を止めるということは重要です。つまり、プロペシアはAGA治療において必須の薬といえます。
ただ、繰り返しますがフィナステリドに発毛効果はないため、今よりも髪の毛を増やしたい、発毛したいという人は、後述する「ミノキシジル」という薬を服用しましょう。
プロペシア(フィナステリド)の効果など詳しくは以下のリンク先をご覧ください。
ザガーロ(デュタステリド)
ザガーロは、2016年6月に発売された新しいAGA治療薬で、有効成分はデュタステリドです。
5α-リダクターゼに作用し、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の発生を阻害する薬です。作用としてはプロペシア(フィナステリド)に似ているため、ザガーロとプロペシアを併用する必要はありません。
また、5α-リダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、Ⅰ型は主に側頭部や後頭部、Ⅱ型は主に前頭部や頭頂部に多く存在しています。プロペシアがⅡ型の5α-リダクターゼにのみ作用するのに対し、ザガーロはⅠ型・Ⅱ型のどちらにも作用します。さらにⅡ型への効力はプロペシアと比較して約3倍と言われています。AGA治療クリニックのドクターにインタビューで「ザガーロに変えたことで効果が出た患者はいる」と答えたドクターもいます。
さらに、ザガーロは薄毛の進行遅延のみにとどまらず、発毛効果もあると期待されています。
ザガーロ(デュタステリド)の効果など詳しくは以下のリンク先をご覧ください。
ミノキシジル
プロペシア、ザガーロが現状維持の薬であるのに対し、ミノキシジルは髪の毛を増やす薬です。
元々は、1960年代にファイザー株式会社から高血圧の治療薬として発売されました。しかし、服用した患者の体毛が濃くなったことからAGA治療薬としての臨床試験が行われ、現在では発毛薬としても服用されています。
ミノキシジルは主に以下の2つの効果で発毛を促します。
- 血管拡張効果により、血行を良くして髪の成長に必要な栄養素を毛乳頭に届けやすくする
- 小さくなった毛包を大きく深くして、細くなった毛髪を太い毛に成長させる
ミノキシジルは髪の毛を増やす薬ですがAGAの進行を遅延させる作用はないため、プロペシア(またはザガーロ)と併せて服用した方が効果的です。
ミノキシジルの効果など詳しくは以下のリンク先をご覧ください。
おすすめはAGA治療専門クリニックでの処方
ミノキシジル等のAGA治療薬は、AGA治療専門クリニックで処方してもらうのがおススメです。
前述したように、発毛させるにはミノキシジルが必須です。ミノキシジル配合の外用薬は薬局でも手に入りますが、内服タイプのミノキシジルは薬局で購入することはできません。内服タイプのミノキシジルは、AGA治療の専門クリニックでなければ処方していません。
皮膚科病院などのAGA外来では、プロペシアやザガーロの処方は行っていますが、ミノキシジル内服薬を処方しているところは極めて稀です。
今より増やしたい、発毛したいのであれば、AGA治療を専門に行っているクリニックを受診しましょう。
また、専門クリニックが優れている点はミノキシジルを処方していることだけではありません。AGAの専門医が、経過に合わせて効果測定をしてくれたり、再診料や処方箋料が無料であったり、休日夜間でも通院できるなど、様々なメリットがあります。
以下の表は専門クリニックとAGA外来の違いをまとめたものです。
AGA専門クリニック | AGA外来(皮膚科) | |
費用 | 月15,000円前後 | 月10,000~15,000円 |
ミノキシジルの処方(発毛効果) | 処方あり(内服薬、外用薬ともにあり) | 処方なし |
プロペシア、フィナステリド、ザガーロの処方(AGAの進行の遅延効果) | 処方あり | 処方あり |
発毛効果 | ミノキシジル、育毛メソセラピーなどの治療でほぼ100%発毛できる | ミノキシジルの処方がなく発毛は期待できない |
診察料 | 初診料のみ。2回目以降は薬代に含まれるので無料(クリニックによっては初診料無料キャンペーンを行っているところも多い) | 初診料3000円、再診費用1000円が相場。処方箋料がかかる場合がある。薬代は別途必要 |
診察、経過観察 | 通院の度に問診あり。また、頭髪の写真撮影を行い発毛の経過を確認できる | 受付で薬をもらうだけで診察や経過観察はほとんどない |
検査 | 血液検査など薬による体調の変化をチェックしてくれる | 検査自体行っていないところが多い |
通院のしやすさ | クリニックが遠くにあると時間がかかるが、最近は通院不要のクリニックもある | 近くにあることが多く通いやすい |
利便性 | 土日祝日や夜間も診療している。完全予約制なので待つことなく治療が受けられる | 土曜は午前のみ、日曜休診が多く、AGA以外の患者で混雑しており長時間待たされる |
専門クリニックとAGA外来の違いについて詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
薬による治療には副作用がある
AGA治療薬は医薬品である以上、副作用もあります。主な副作用は以下の通りです。
プロペシア、フィナステリド、ザガーロ
- 「リビドー減退(性欲減退)」
- 「ED(勃起不全)」
- 肝臓への影響(内服薬全般)
ミノキシジルタブレット
- 初期脱毛
- 体毛が濃くなる
- 顔や足のむくみ
- 低血圧
- 動悸
- めまい・立ちくらみ
- 肝臓への影響(内服薬全般)
副作用が起きる可能性は高くありませんが、もし体調に異変を感じた場合は医師に相談しましょう。
なお、副作用が起きるのは薬を服用している間だけですので、服用を止めれば副作用も治まります。
AGA治療薬の副作用の種類や発症率の数値について、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひこちらの記事も参考にしてください。
ミノキシジル発毛剤は効果が期待できる
AGAに対して、育毛剤は効果が期待できないと説明しましたが、ミノキシジルを配合した発毛剤は効果が期待できます。
日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン」においても、ミノキシジル配合の発毛剤はA評価を受けています。
出典:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
育毛剤と発毛剤の違い
育毛剤と発毛剤には大きな違いがあります。間違いやすいので注意してもらいたいのですが、簡単に言うと
- 発毛剤 = 薄毛の人が今よりも増やしたいときに使用するもの
- 育毛剤 = 薄毛予防や髪にハリコシを与えたい人が使用するもの
となります。
発毛剤と育毛剤の最大の違いは「ミノキシジルが配合されているかどうか」です。育毛剤には、髪の毛を発毛させる成分「ミノキシジル」は配合されていません。
「育毛剤」と「発毛剤」について、以下の記事で詳しく解説しています。
97.8%が発毛を実感している
以下の図はミノキシジル5%が含まれたリアップX5を被験者に長期投与(52週)した結果を、4週間毎に「著明改善」「中等度改善」「軽度改善」「不変」「悪化」の5段階で医師が評価したデータです。
データによると、1ヶ月で効果を実感している人はほとんどいませんが、3ヶ月で約4割、6ヶ月で約8割、1年間で9割以上の人の薄毛が改善されたと実感しています。
医師による客観的な目からも、1年間継続すれば9割以上の人に発毛効果があるということが分かります。
ドラッグストアやネット通販でも購入できる(薬剤師の確認が必要)
ミノキシジルには飲むタブレットタイプと、頭皮に塗る外用薬タイプ、そして頭皮に注射する3つのタイプがありますが、外用薬タイプならドラッグストアやAmazonや楽天などの通販でも購入できます。第一類医薬品のため薬剤師による確認が必要です。
市販されているミノキシジル外用薬には以下の3つです。
- リアップX5プラス
- 【スカルプD】メディカルミノキ5
- リグロEX5
いずれもミノキシジルを5%配合しており同様の効果が期待できます。
メディカルミノキ5は公式サイトで4本セットを購入すると1本(1ヶ月分)あたり¥6,750になりお得です。
ただし、肝臓で代謝される内服薬タイプのミノキシジルの方が高い発毛効果が期待できるため、髪の毛をしっかり増やしたいのであれば内服薬タイプのミノキシジルをクリニックで処方してもらうことをおススメします。
まとめ
以上、AGAの薄毛に育毛剤をおすすめしない3つの理由と、正しい対策を詳しく説明しました。
市販でも手に入る育毛剤は手軽さが魅力ではありますが、あくまでも薄毛予防や髪の毛にハリコシを与えることが目的となります。
AGAの進行遅延や発毛効果は期待できないため、すでにAGAで薄毛が進行している人にはおすすめしません。
すでにAGAによる薄毛が進行している方は内服薬によるAGA治療をおすすめします。フィナステリドだけであれば1ヶ月分3,000円程度の費用で治療が受けられます。育毛剤よりも安く、効果も期待できます。
AGA治療の専門クリニックでは無料カウンセリングを行っていますので、費用や治療内容について相談したい方は一度受けてみることをおすすめします。
石水 朋哉
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